窮奇編
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異様な妖気を感じ、その方向へと向かった
「あれは…牛?皆は気配を消して其処に居てくれ」
スタッと近くに着地し、息を吸った
「万魔拱服、急々如律令」
見えない雷光が牛にたたきつけられた
「意外と手応えがない…」
そう呟いているが、周りから見たら手応えが有りすぎるぐらいだ
「普通の妖とは違うな…んー、どうしたものか」
腕の中で眠る櫂を抱き直しながら、牛を見た
『何者だ。…秘められた霊力はその子供を越える程。…に献上する』
「お前等のような妖に捕まる程落ちぶれてないが?」
『何だと?』
「さっさと住処に帰れ。俺は疲れているんだ…それとも?」
『…に献上する』
「ふーん。」
印を素早く結び、妖艶な笑みを浮かべた
「オンアビラウンキャンシャラクタン。ナウマクサンマンダバザラダン、センダマカロシャダソワタヤウン、タラタカンマン。謹請し奉る、降臨諸神諸真人、縛鬼伏邪、百鬼消除、急々如律令」
数枚の符を投げた
牛は一瞬で灰と化した
「…そんなに見られると、嫌、睨まれると流石に傷付くんだけど?十二神将、騰蛇もとい物の怪」
「もっくん、助けてもらったのに失礼だよ」
「お前何者だ」
その問いかけに笑った
「答える理由が無い。関係の無いコトだろう?それに自分から名乗るのが普通だが、名前は一番短い呪だからな。」
「あ、俺は安倍昌浩。こっちが物の怪のもっくん。助けていただき有難うございます」
深々と頭を下げる昌浩に目を丸くした
傍に行き、小さく呟く
「俺は王城暁。物の怪には内緒な」
弾かれたように顔を上げ、もっくんは飛びかかった
それを一歩下がり避け、地面に激突しないように片手で受け止めた
「危ないな…物の怪」
そう言い、地面におろした
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