窮奇編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
笑顔を貼り付けながら…
「式を飛ばしてずっと見ているのは感心できませんね(笑)」
「気づかれてしまいましたか…流石ですなぁ」
飄々と笑う清明に…
「俺は信用されていないのでしょう?分かり切っていますが。まぁ、そんな扱い平気ですけどね?此処に置いていただくだけでも嬉しいですから…感謝していますよ。では、俺はこれで」
スッと狩衣を翻したが
「待ちなされ。巳の刻の時に口にした言葉は?」
「呪にも似たモノですよ。稀代の大陰陽師の清明様には意味が分かると思いますよ」
「暁様の体が保ちます?あれは無理をする…それが全て暁様の体にいってしまいます。あれはそれを知りません」
その言葉に哀しく笑ったのに気付くものは居るだろうか…
「俺は平気です。心配いりません。それに血の繋がっている孫が死ぬより、血が繋がっていない俺が死んだ方が泣く人も少ないですし、悲しまないでしょう?俺のことは気にしないで下さい」
その言葉に青龍が顕現した
「お前は何故そういうことを言う。」
胸倉を捕まれながら、怒鳴られている暁
「やっぱり似ているな…櫂に。そっくりだ」
「話を聞いているのか!」
「宵藍…俺は良いんだ。気にするな(苦笑)」
「ふざけるな!!」
更に声を荒げた青龍にこの場にいた皆は目を見開く
「宵藍…」
胸倉を掴んでいる手に触れ、辛そうに笑った
「本当に有難う…その言葉嬉しい」
心からの笑顔とは云えないけれど、笑顔で言った
「では、これで失礼するから…宵藍離してくれ」
「断る」
「即答か…では、こうしよう」
青龍の顔間近まで顔を近付け頬に接吻をした
無論、驚いて手を離した青龍に笑顔を向ける暁
「では、失礼します」
ニコッと爽やかな笑顔を残し、去って行った
.