窮奇編
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昌浩は意識をなんとか保って白虎の背中からやっとのことで降りている
「昌浩、今日は徘徊させないからな」
それだけ言って、昌浩に背を向け狩衣を翻した
「異邦の妖怪を倒さないと」
「今日は俺に任せて寝ろ。良いな?もし、徘徊したら昌浩が嫌がることを死ぬほどしてやるよ…もっくんも同罪だからな」
「「はいッ」」
そして夕餉も終わり、暁は屋根の上に立っている
気配を探す為だ
(昌浩ともっくんは…ハァー。やっぱり徘徊してるよ)
脱兎の如く走り出し、昌浩の後ろに立った
「昌浩、俺の言葉理解してた?徘徊するなと言ったよな」
「でも、一刻も早く倒さないと…」
「…昌浩、俺に心配をかけないでくれよ。倒れたら窮奇探し所じゃ無くなるんだ…それはわかってるよな?」
「うん」
「だったら何故休まない…もっくんももっくんだ!!何故止めない…お前達二人が無理を重ねる度に胸を痛めるのはあの化け狸の清明様なんだ。心配してるという側の人がいることを忘れるな‥今日はもう休んでくれよ」
「わかった…ごめん」
「理解してくれて有難う」
そう言って優しく昌浩を抱き締めた
離れ際に頬への軽い接吻
「帰ろう…もっくん、昌浩」
「あぁ」
肩に飛び乗ってきたもっくんに驚いたが、直ぐに笑顔に変わった
それから安倍邸に戻り、昌浩と別れて清明の部屋に向かった
手にあるモノを持って
「清明様宜しいですか」
「入りなされ」
妻戸を開け、手を前に差し出した
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