窮奇編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
もっくんは飛び起き、驚愕している
「さっさと済ませろ…遅くなるぞ。それとも俺がやってやろうか?」
「良いよー本当に」
そうか…と肩を落とした暁
「気持ちは嬉しいよ」
「知ってる」
今はもう周りに人が居ないため普段と同じ声で話している
「終わったー!!もっくん、暁帰ろう」
「あぁ、帰ろうか…」
体を起こし、少し乱れた髪を結び直すため一度紐をとった
暁の髪の長さは床スレスレまであることが分かる
慣れた手付きで結び直し、ずっと見てくる昌浩ともっくんを不機嫌そうな眼差しで見た
「そんなに見るな」
そう言うと2人は顔を赤くし、下を向いた
(昌浩、何とかしろ)
(無理だよ。もっくんこそ何とかしてよ)
(無理だ。昌浩が魅入ったのがいけない)
(うっ///だって暁美しいっていうかさ…可憐なんだよ///仕方ないだろう?)
(それはそうだけどな。お前が何とかしないと困る)
京の中でずば抜けた美しさを持っていると言っても過言ではないのだ
無論、見鬼の才と霊力もだが。
「ハァー。帰るぞ」
そう言われて、顔を勢い良く上げると…
笑顔で手を差し出してくる暁が居た
「自分で立てるよ」
「そうだよな」
もっくんは助走もつけず、昌浩の肩に飛び乗った
陰陽寮を後にし、安倍邸に戻っていく
穏形術を解き、横を普通に歩いている
「白虎、安倍邸までお願い」
2人と一匹を乗せ、安倍邸へと向かった
暁は白虎の毛に顔をつけ、至極嬉しそうにしている
《主、着きました》
「有難う」
スタッと背中から降り、ダウンしているもっくんを抱えた
.