窮奇編
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そして歩き出す
「降ろせー」
「抱き心地良いからヤダ」
そう言って腕から離さない
「…昌浩が心配でついてきた。だから俺の心配はしないで良い…もっくんは昌浩だけを護ってろ」
「わかった。だがお前はどうする」
「見鬼の才は昌浩や清明様を凌駕するけど?霊力も同じ」
あんぐりと口を開けて見てくるもっくん
「だから、心配いらない」
「だが、お前も人だ。限界があるだろ」
「なぁ、俺が腕につけてるの何かわからないのか?」
もっくんは腕につけているモノをじっと見ている
「まさか、これ」
「力は封じてある。騰蛇と同じで俺は自身の力が嫌いだから…自ら封印を施した」
そう言った暁の顔は見えず、どんな表情なのかわからない
その話を横で聞いていた昌浩はもっくんに助けを求めた視線を送る
「昌浩、騰蛇、お前等が大切にしている人達は俺も護る…失う哀しみと置いて逝かれる哀しみほど辛いモノは無いから…お前等にはそんなの味わって欲しくない。命が続く限り、お前等を護ろう」
そう言って、強く優しくだが何処か儚い笑みを浮かべた
「ほら昌浩、走らないと間に合わないぞ」
目を見開き、勢い良く走り近くに行くとゆっくり中に入っていった
(眠い…後で寝よう)
「眠いなら寝て平気だよ」
「昌浩……寝る。何かあったら起こせ」
そう言って、柱に背中を預け眠りについた
昌浩は必死に墨をすっている
「もうすぐで終わる」
体を伸ばし、気合いを入れて又再開した
暁は瞼をゆるゆると開き、横で丸くなっているもっくんを見た
そのまま視線を滑らせるように昌浩の背中を眺めている
気配を消し、昌浩の背中に体重を預けた
「わっー!」
その反応にクスリと笑いが零れた
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