窮奇編
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昌浩は書物を掴み投げ出した
「書物にあたるなよ…」
ハァと深い溜息をつき、その手を押さえ抱き締めた
「ゆっくり息吸って、吐いて。落ち着いたか?」
「///うん」
「まだそうやって憎まれ口を叩くうちなら昌浩は狸が好きで大切なんだよ…狸だって可愛い孫なんだから昌浩を好きなで大切なんだ。だからさっき魂魄をとばして助けにきてくれた…昌浩はちゃんと愛されてるよ!可愛い子には旅をさせろとかって言うだろ?それをあの化け狸がやっているだけのことさ」
「そうかなぁ?」
「そうだよ。昌浩、物は大切にしろよ」
「うん、ごめん」
よしよしと頭を撫でてやる暁にまた顔を赤らめた
戸が開き、もっくんが入ってきた
2人が抱き締めあっているのを見て、口を開けたまま固まった
「昌浩、何やってんだー」
昌浩に向かって蹴りを入れようと飛び交った
「もっくん」
昌浩はそう言って目を白黒させた
「物の怪どうした?」
「何故お前は「暁」暁はそんな安易に人を抱き締める?」
「んー深く考えたことない。物の怪は言いにくい…もっくん、ピッタリだな」
「もっくん言うな」
牙を剥き出し暁に食ってかかる
「まぁ、良いや。俺は少し寝る…書物片付けろよ?」
「あ、うん。」
「クスクスッ…そればっかりだな」
口元に手を当て笑う暁
「お前等は俺が護る」
「何でそんなこと」
「護らなくてはいけない気がするから…今日のが序章のようにお前等に災難が降りかかる気がするから」
それを言った暁の顔は辛そうな表情だ
額に額を合わせ、呟いた
「彼の痛み、苦しみは全て我が背負わん」
その声は優しく包み込むような歌みたいで思わず聞き入る
だがそれを聞いた清明や神将は目を見開いた
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