#001
夢小説設定
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顔を上げた昶に笑いかけた
「昶、お疲れ様‥」
額に触れるだけのキスを落とし、頭を撫でた
少し顔を赤くしている昶に首を傾けた
「どう?塞がったでしょ?」
「あ…本当だ…」
「コレが僕の能力だよ」
少し得意気に話すマスター
「そうか、もう二度とお目にかかりたくは無いがな。つまり霊が見える奴はみんな能力者っつー事なのか?」
「嫌。皆じゃなくその中の限られた奴だけ」
「でも見える奴なんて結構いるんじゃねーの?」
「それが問題なんです」
「問題?」
「えぇ。先程人間は我々を見る事ができないと言いましたが…しかし正確には見えないのではなく見えてはいけないんですよ。前にワタシはバランスが崩れてきていると言った事覚えていますか?つまりそれは影側が膨張して、こちら側を浸食しているという事なんです。こちら側に入ってくるようになったコクチも境界線が歪みやすくなったのも、能力者でもないのにコクチが見える人が増えたのもすべてはバランスが崩れた事が原因なんです。光はゆるやかにですが、確実に闇に浸食されていってるんですよ…」
そのただならぬ空気に割って入ってきたのはバーの常連客のようだ
「やっほ――っマスター!!!ちょっと早いけど来ちゃった――v」
「じゃ、また来るな…」
髪を掻き外に出た
その瞬間女の声
「ゲ…風紀委員の女じゃん。白銀先歩いてる」
後ろから教育的指導とか叫んでいる声が聞こえる
昶が走ってきて、手を掴んだ
「っ!?」
「このまま避難所行くぞ」
「「避難所?」」
白銀と声が重なった
着いたのは一軒の家
チャイムを鳴らし、扉を開けた瞬間中に入っていく
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