#001
夢小説設定
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何時も通り学校に来て、何時も通り下校…
だが、そんな日々は崩れ始める
影が境界線を越えるからだ
バランスが崩れてきている
それを感じ取っている人物は机に突っ伏しながら眠っているのだが…
その人物の名は取り敢えず由宇
肩をピクリと動かし起き上がった
そして小さく呟いた
「白銀、来たのか」
(俺の存在に気付いているか…恐らく…)
そして、妖しく微笑んだ
目線を校庭に移すと、昶が帰っている
それを少し見つめ、また眠りについた
教室の扉が勢い良く開いた
「先生、昶帰っちゃいました。由宇、いい加減起きて授業受けなさいよ!」
由宇はのっそり頭を上げ目の前に居る風紀委員の鈴野綾を見た
「眠いから嫌だ。授業受けてるだけマシだろ?」
「良いからちゃんと授業受けなさいよ」
「だいたいさ、アンタ何?俺が授業受けようが受けまいが関係ないだろ。風紀委員で竹刀持って、喧嘩止めんのも良いけどあんまりナメない方が身のためだな。止められる喧嘩と止められない喧嘩があんだよ。これ忠告な」
綾を見据えながら言うその顔に皆固まった
「気分ワリィー。帰る」
ガタンと席を立ち鞄を持って綾の横を通り過ぎた
扉を開け、振り返った
「授業続行して下さい。先生」
笑顔を向け、扉を閉めると女の悲鳴
‘格好良いー’とか言って叫んでいるが、綾は拳を作りぷるぷる震えている
相当腹が立ったのだろう
由宇は学校を後にした
何処かに寄る事はせず、真っ直ぐ家へ帰った
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