#001
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ハァーと一息つき、窓に寄りかかった
「五月蝿い」
それだけ言って、空を見た
賢吾の姉と賢吾は部屋から出て行った
瞼を閉じ、意識を集中させる
(コクチ…マズいな)
瞼を開け、立ち上がった
「昶、コクチ下に来てる」
パリーン
ガシャーン
「あ、遅かった」
「いつもの迅速な動きが出来てませんよ?」
「嫌、少し疲れただけ」
ゆっくり下に降りていくと賢吾と肩をぶつけた
階段を完全に降りると賢吾の姉もとい麻結が昶に殴りかかっている
賢吾が戻ってきて塩を撒いた
少なからず効き目があるようだ
だが、一瞬で賢吾の首を掴んだ
「手荒なマネは出来ないし、どうするべきか…頭が働かないと面倒だな」
髪の毛を掻き、見ると手を離している
しかも麻結は体を震わせている
「深くまで寄生してるから大変だな…これ」
麻結を見ながら言い、気を失った賢吾を見た
「せめて、会ったことの無い奴だったら躊躇しないんだけど賢吾の姉だもんな」
髪をそっと撫で、昶を見た
左肩を押さえ腕を有り得ない方向に持っていくのを見て駆け出した
そして、麻結の腕を掴んだ
左肩を押さえつけている手を外し、白銀の杖を手で防いだ
「賢吾の姉なんだから止めろ白銀」
「昶君が」
「止めろって言ってんだ。退(ひ)け」
殺気を放ち、鋭い瞳で睨んだ
その瞬間空気が一変したのだ
「判りました。ではワタシはギリギリまで待つコトにしますよ」
「なら良い。後は昶次第だ」
重い空気が軽くなった
立ち上がり、瞼をおろした
暫くすると床が水のようになり、瞼を勢い良く開けた
瞼を閉じ、手を広げ影の姿へと変えた
賢吾が悲鳴のように言った
「ネェちゃん…っ」
正気に戻り、白銀を見た瞬間鼻を押さえた
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