見るも無惨な家族の姿…。





｢誰がこんなことを｣





入口の方から物音がしたので、振り返ると人がいた。





｢あなた、が…家族を？殺したの？｣





｢まだ、いたー。イノセンスを持ってるなー。｣




｢イノセンスって…何｣





｢知らないなら好都合｣





人の皮を被っていたのか、機械のような物が現れた…。





｢あなた…カナっていう人の魂を鎖でつなぎ止めているの？｣





｢五月蝿い…死ね｣





レベル２のアクマが襲いかかってきた。





(私、これで死ぬの？嫌…まだ死にたくない)





そう思った瞬間、翠が身につけているネックレスとブレスレットが光り出した。





｢扇と剣？｣





扇をポケットにしまい、剣を握りしめ振り下ろすが、傷を一つ負っただけで死ななかった。





｢<雷刃>｣





そういうと、アクマは声を上げ消滅した。





翠は床に座り込み後ろにいる母親、父親に触れた。






｢…っ…ぁ…翠…生きていたんだね…よか…った……｣












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