｢ﾑｳv｣





そこにジャンの声が響いた。





｢俺は伯爵を殺すためだけに戦う。こんな雑魚はいらない｣





伯爵は傘で空を飛び、消えていった。





｢ほんの序章｣




そう言いアレンは手をおさえ倒れた。





ジャンに医者を呼ぶように頼むが泣いてしまった。




｢ジャンちょっとわりぃー。舞姫発動。<負傷した部分を治せ>｣





パァーー




｢ありがとうございます。あなたは誰ですか？｣




｢俺？俺は翠だ。お前は寝ろ。まだ、体力もまともについていないんだから。｣





手を瞼に翳すと、アレンは眠りについた。






｢ジャン、移動しても平気か？｣





泣き顔を見られたくなかったらしく、顔を上げることはなく頭を縦に振り、肯定の意を表す。





｢舞姫発動<この者達を運べる大きさになれ>ジャン。乗れ｣




ジャンとアレンを乗せ、ジャンの家まで猛スピードで向かった。





｢ジャン。お前はゆっくり休め。身も心もな｣














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