立海大附属
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基本彼女はマネージャー(2人出す時もあるかも)
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「弦一郎と喧嘩したんだけど」
「は?」
「だから弦一郎と喧嘩したんだってば」
休日の部活のミーティング後、レギュラーミーティングがこの後にまだあるから残っているみんなに向けて聞こえるように言い放った。部室に残っているメンバーは部長のゆっきー、ブンちゃんニオちゃん、それから赤也。
他のメンバーはなんか用事があると言って弦一郎と一緒に本校舎の方へ出払っている。
「え、先輩達って喧嘩するんすか?」
「ここまでがっちり喧嘩したのは初めて」
「どうせお前がまたワガママ言ったんだろ?」
「そうやってゆっきーはすぐ弦一郎の味方する〜」
ゆっきー、基い幸村は私の幼馴染み、と言ってもずっと学校が一緒の腐れ縁ってやつだけど、こいつが私の味方をすることなんて滅多にない。すぐ喧嘩ふっかけてくるし、弦一郎と付き合うって言った時も苦虫を噛み潰したような顔で私を見てきたし。ただ悪戯をすることに関しては協力的というか悪友ではあると思う。テニス以外だと案外おちゃめなんだよねゆっきーって。
「ニオちゃんは私の味方だよねー?」
「……おん」
「うわ、めんどくさって顔されたんだけど。てか喧嘩の理由がね?」
私たちは中学時代から付き合って高校もそのまま順調なお付き合いをしているわけだけど、お年頃だから、まぁそういうこともする。
別にセックスに不満があるとかじゃない、初めて2人でしたのもだいぶ前だし、ただ慣れてしまったが故なのかひとつ不満がうまれた。
相変わらず部活は鬼のような忙しさで、休日や大型連休とかを利用して前から何度も弦一郎の家にお泊まりをしている。ご家族とも仲良くさせてもらっててまた泊りにおいでなんてよく言ってもらって幸せなことこの上ないのだけど、同じ部屋で1晩過ごすにあたって、やっぱりそういうことはするんだけど。
「朝4時に乾布摩擦しにベッド出てくんですよねぇ……私いる時くらい我慢できないの?意味がわからないんだけど」
「○○が真田のことガン無視してたのそういうことなんだ」
「ひぃ〜なんだそれ、腹いってぇわ」
「ブンちゃん笑いすぎ。真面目に悩んでんだかんね?」
赤也とブンちゃんは腹を抱えて笑ってるし、ニオちゃん、ゆっきーは、あーって顔してる。
乾布摩擦するのは構わないけど私がいる年くらい一緒に起きてくれてもいいじゃないか。目が覚めて隣を見たら誰もいないしシーツの体温なんてとっくに無くなってて寂しいんだもん。その後に朝稽古してるのも知ってるし、それを見るのも楽しみなのに弦一郎は起こしてくれない。いつも置いていくんだ。
「そんなの寂しいって素直に言っちゃれば?」
「言ってもさ、ダメなの。わかるでしょ?だから実力行使にでたわけよ…そしたらついに喧嘩したの昨日」
「昨日かよ」
「ついにって、前からなんかしてたんすか?」
「割とね、どうやったら抜け出さないのかと思って泊まるたんびにやってるから喧嘩したよねぇ……はっは……はぁあ……」
「他人事…てか愉快になるのか泣きそうになるのかどっちかにしろよ。めんどくさいから」
「幸村くん辛辣」
そう、何度も試している。寝る前に死ぬほどくっついてみたり明け方に頑張って起きて出ていこうとする弦一郎の腕を掴んだり、全て失敗に終わったけどね。ちなみに昨日は私が弦一郎の上に乗ってまぁ頑張った。
「○○っ、下から突いてもいい、か?」
「うんっ、はぅ、あッ…いーよっ」
弦一郎の低い声は私の鼓膜を震わせて脳を犯す。そんな気がするほど甘く蕩けた低い弦一郎の声は気持ちいい。恐らく初めてだろう騎乗位で私がとろく腰を揺らすのに耐えられなくなって弦一郎は私の腰を掴むとパンパン、肌を激しくぶつけ合う。それを繰り返して私と弦一郎は呆気なく達して、次の日も部活だからと寝る準備を始める弦一郎にこのまま寝ようと提案するもあっさり却下されて私の中から出ていってしまった。
「むぅ…、なんで抜くのさ」
「ゴムが破れてしまったら困るだろう。それに寝づらい」
「弦一郎とくっついて寝たいの!!」
「十分くっついているではないか」
「朝、弦一郎居ないもん」
「それは……。○○最近おかしいぞ。寝る前に異様にくっついたりあまり寝れてない時もあるようだし」
そう裸のまま淡々と弦一郎に指摘されて私の頬はハムスター並に膨らんだ。そしてついにカチンときて私は言ってしまった。
「弦一郎は私より布の方が好きなんでしょ?いいよ勝手にして」
そうひとりブチ切れて弦一郎の分の布団も1人かぶって不貞寝した。お泊まりしたというのに朝から会話はほとんどなくて部活で学校に来た時も今に至るまで3言くらいしか言葉を交わしてない。
「喧嘩っちゅーか」
「やっぱお前が1人でキレてるだろぃ」
「だってー!!!!私だって弦一郎と朝起きておはようのチューしたいしお布団でイチャイチャしてたいし、あわよくばおはようセックスに持ち込みたい」
「女の子がセックスセックス言ったらあかんぜよ」
「うるせー!!!なのに朝起きたらとなりもぬけの殻なんだもん!!!」
そうやって私がテーブルを叩きながらグチグチ惚気のような文句を垂れ流していれば赤也には困った顔を向けられるし、ブンちゃんニオちゃんは苦笑してるし、ゆっきーに至ってはもう聞いてすらない。
「つまり○○は真田に甘やかされたいわけ?」
「甘やかされたい、朝も死ぬほど可愛がられたい。でも弦一郎の邪魔もしたくないんだけど……でもやっぱ隣にいて欲しいいい」
「だって、真田」
「ふぁ?!」
振り返ると顔を赤くしている弦一郎。こいつ私に言わせたなとゆっきーを見ると知らぬ顔。後ろからは震えた弦一郎の声。
「……○○」
急に恥ずかしくなった私はできるだけ早く足を動かして部室からかけ出ていくがあっさり後ろから来た弦一郎に捕まって耳元に囁かれる。
「やっとお前の怒っている理由がわかった」
「や…弦一郎……ごめんっ…」
「次はちゃんと甘やかしてやるから、逃げないでくれないか」
「うん」
「ねぇミーティングいつまでも始まらないんだけど?」
「あの二人抜きで初めてもいいんじゃね?」
「ダメなり、議題は○○が持っとる」
途中で燃え尽きた……
そんな会話が少し離れた部室でされていることなんて知らずに私と弦一郎は唇を合わせた。そのあと朝の乾布摩擦が改善されたかどうかは次のお泊まりの時のお楽しみ。