暗転
空欄の場合はつゆになります
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しかし嫌がる時のこの暗転の仕方。
あからさまなつめたく暗い顔。影。歪めた眉。構えて幽かに吊り上がった真っ直ぐな目つき。
構いたくなるのだろう。
土方はそう認めながらつゆの反応に釘付けになる。
「虫一匹殺さないのは、そんなに可笑しいことですか?」
声はただ不思議そうであっても陰気なところはまるでない。
しかし表情がまた素直できりもなく暗くつめたい底の底だった。
「可笑しかねえから安心しな」
土方は今にも笑いだしそうになるのを堪えて言い切った。
避けることしか出来ないつゆと遊んで何が楽しいのかと思うが、一旦こうなると沖田は止まらない。
こちらの組む相手を見つけなくてはと思いながらつゆは茶屋の長椅子に座った。
ひとり思い当たる人がいる。
それは遠くでついた灯りのようにつゆの中を光っている。
感じが悪く、意地の悪い、でも仲間だと思っていた人。
攘夷戦争が終わってもう会うことはないと思っていた。
しかしそれがつい最近のこと。
会ったというより出くわした。
銀時はつゆの腕を掴んだまま何とも言えない苦しい顔をして何も言わなかった。
ただつゆをその場に縫い止めて何も言わない。
「生きててよかった」
つゆがそう言うと「こっちのセリフだ」とようやく口をきいた。
銀時に握られる腕は痛いほどだった。
「今まで何処にいた。何で消えた。どうして____」
そこまで言って口をつぐんだ銀時の怒涛の質問。
つゆは全て答えた。
薬屋で働いている事、銀時が留守にしている間、高杉に「此処はもう危険だ」と言われてそのまま芸者の団体の舟に乗せられて逃げたこと。
「どっかで生きてるとは思ってたよ」
最後にそう言って名刺をくれた。
あからさまなつめたく暗い顔。影。歪めた眉。構えて幽かに吊り上がった真っ直ぐな目つき。
構いたくなるのだろう。
土方はそう認めながらつゆの反応に釘付けになる。
「虫一匹殺さないのは、そんなに可笑しいことですか?」
声はただ不思議そうであっても陰気なところはまるでない。
しかし表情がまた素直できりもなく暗くつめたい底の底だった。
「可笑しかねえから安心しな」
土方は今にも笑いだしそうになるのを堪えて言い切った。
避けることしか出来ないつゆと遊んで何が楽しいのかと思うが、一旦こうなると沖田は止まらない。
こちらの組む相手を見つけなくてはと思いながらつゆは茶屋の長椅子に座った。
ひとり思い当たる人がいる。
それは遠くでついた灯りのようにつゆの中を光っている。
感じが悪く、意地の悪い、でも仲間だと思っていた人。
攘夷戦争が終わってもう会うことはないと思っていた。
しかしそれがつい最近のこと。
会ったというより出くわした。
銀時はつゆの腕を掴んだまま何とも言えない苦しい顔をして何も言わなかった。
ただつゆをその場に縫い止めて何も言わない。
「生きててよかった」
つゆがそう言うと「こっちのセリフだ」とようやく口をきいた。
銀時に握られる腕は痛いほどだった。
「今まで何処にいた。何で消えた。どうして____」
そこまで言って口をつぐんだ銀時の怒涛の質問。
つゆは全て答えた。
薬屋で働いている事、銀時が留守にしている間、高杉に「此処はもう危険だ」と言われてそのまま芸者の団体の舟に乗せられて逃げたこと。
「どっかで生きてるとは思ってたよ」
最後にそう言って名刺をくれた。