傷に結う
空欄の場合はつゆになります
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峠の途中で降車すると梅の林が二人を迎えた。
風はたっぷりとたたえた葉をざわざわと揺らしつゆの長い髪をもさらう。
その間にも銀時はつゆの手を引いて前を行く。
そこは一軒の山小屋だった。
真横に桃の苗木が植えてあるのをつゆが認めている間に銀時が扉をひらいていた。
中は草と土のにおいがした。
六畳程の室内にキッチンとベットがあり、壁には絵のない額縁が飾られていた。
「今は歌舞伎町の外れで万事屋をやってるが、お前に会ったら此処で共に暮らすつもりだった」
灯りを入れながら銀時が言う。
「場所なんざ、俺ァつゆさえいれば何処でもいい。けどお前は違う」
矛先を向け続けられてつゆは混乱した。
「今は何処にいるか知ってるな」
「何処って____」
つゆは辺りをしげしげと見渡す。
小さなキッチンとベット、戸棚にある瓶に入った金平糖。
「____秘密基地?」
「そう見える? つゆには」
つゆは胸がざわざわする。
「だったら____此処にいてなんざ言ってくれるなよ。俺が望むのは二人きりだ」
真剣なその目につゆは圧倒される。
「よく知ってるんだぜ。お前が何でもなんざいらねえ事。だからってつゆ、俺から逃げられると思うなよ?」
足をかけられたつゆの足がもつれ、つゆはベットの上に腰を落とす。
つゆの腰の横に両手をつき、前のめりに顔を寄せてきた銀時の目は一心にこちらを凝視する。
「どうやらつゆ。高杉より俺が先にお前を見つけたみてえだ」
髪に触れ、そう言う銀時の言葉につゆは桂の言葉を思い出す。
「高杉と銀時が血眼になってお前を探している」
と。
「____罪だよなァ。お前を好きで好きで仕方のねえ俺に"噛んで"なんざ言うのは」
銀時の目が笑っていない。
「あの時は痛くしちまったから嫌われちまったけど、つゆ。痛くするななんざ言ってくれるなよ?」
後ずさろうとしたつゆの腰は動かなかった。
銀時がつゆの膝の間に膝をねじ込ませたのだ。
腕を引き寄せられ、するともう銀時の牙がつゆの頸動脈に食い込んでいた。
「っ痛……っ」
それは食い破るぎりぎりのところで止まっている。
「っ痛……っぃっ……」
舌の根を震わせて言うつゆに長く深くきつく吸い付いた銀時の唇が今恐ろしく静かに離れた。
「これが俺の愛情。恋人の印」
痛みを伴う真実だった。
首筋を抑えるつゆの手を取り、銀時がつゆを押し倒した。
「今度は全身につけるから」
銀時の瞳には底からのたくるような熱がこもっていた。
「愛してる」
口にした瞬間、銀時は何度でも言いたくなった。
「愛してる愛してる愛してる愛してる」
漏れ出て未だ足りないように舌が震え、喉がうめく。
心の中を占めている全てが総毛立ち、光っている。
繰り返したい言葉が重さを以って溢れていく。
愛してると口にしながらつゆをひん剥き、胸に脚に腰に牙を立てて吸い付く。
そして何度も首筋に牙を立てて吸い付く銀時につゆは声も出ない。
長く深くきつく吸い付いた唇が今離れ、つゆは肩で息をしていた。
風はたっぷりとたたえた葉をざわざわと揺らしつゆの長い髪をもさらう。
その間にも銀時はつゆの手を引いて前を行く。
そこは一軒の山小屋だった。
真横に桃の苗木が植えてあるのをつゆが認めている間に銀時が扉をひらいていた。
中は草と土のにおいがした。
六畳程の室内にキッチンとベットがあり、壁には絵のない額縁が飾られていた。
「今は歌舞伎町の外れで万事屋をやってるが、お前に会ったら此処で共に暮らすつもりだった」
灯りを入れながら銀時が言う。
「場所なんざ、俺ァつゆさえいれば何処でもいい。けどお前は違う」
矛先を向け続けられてつゆは混乱した。
「今は何処にいるか知ってるな」
「何処って____」
つゆは辺りをしげしげと見渡す。
小さなキッチンとベット、戸棚にある瓶に入った金平糖。
「____秘密基地?」
「そう見える? つゆには」
つゆは胸がざわざわする。
「だったら____此処にいてなんざ言ってくれるなよ。俺が望むのは二人きりだ」
真剣なその目につゆは圧倒される。
「よく知ってるんだぜ。お前が何でもなんざいらねえ事。だからってつゆ、俺から逃げられると思うなよ?」
足をかけられたつゆの足がもつれ、つゆはベットの上に腰を落とす。
つゆの腰の横に両手をつき、前のめりに顔を寄せてきた銀時の目は一心にこちらを凝視する。
「どうやらつゆ。高杉より俺が先にお前を見つけたみてえだ」
髪に触れ、そう言う銀時の言葉につゆは桂の言葉を思い出す。
「高杉と銀時が血眼になってお前を探している」
と。
「____罪だよなァ。お前を好きで好きで仕方のねえ俺に"噛んで"なんざ言うのは」
銀時の目が笑っていない。
「あの時は痛くしちまったから嫌われちまったけど、つゆ。痛くするななんざ言ってくれるなよ?」
後ずさろうとしたつゆの腰は動かなかった。
銀時がつゆの膝の間に膝をねじ込ませたのだ。
腕を引き寄せられ、するともう銀時の牙がつゆの頸動脈に食い込んでいた。
「っ痛……っ」
それは食い破るぎりぎりのところで止まっている。
「っ痛……っぃっ……」
舌の根を震わせて言うつゆに長く深くきつく吸い付いた銀時の唇が今恐ろしく静かに離れた。
「これが俺の愛情。恋人の印」
痛みを伴う真実だった。
首筋を抑えるつゆの手を取り、銀時がつゆを押し倒した。
「今度は全身につけるから」
銀時の瞳には底からのたくるような熱がこもっていた。
「愛してる」
口にした瞬間、銀時は何度でも言いたくなった。
「愛してる愛してる愛してる愛してる」
漏れ出て未だ足りないように舌が震え、喉がうめく。
心の中を占めている全てが総毛立ち、光っている。
繰り返したい言葉が重さを以って溢れていく。
愛してると口にしながらつゆをひん剥き、胸に脚に腰に牙を立てて吸い付く。
そして何度も首筋に牙を立てて吸い付く銀時につゆは声も出ない。
長く深くきつく吸い付いた唇が今離れ、つゆは肩で息をしていた。