SS置き場
①腐男子のモーニングルーティン
午前5時半。
アラーム要らずで目覚めた尾崎大地は寝ぼけ眼でスマホに手を伸ばした。
「ふぅ、まだ時間はありそうだな」
霞んでいた瞳や意識も徐々に覚醒していく。
本日は金曜日
一ヶ月ぶりに幼馴染が週末だけ学園に帰ってくる。
常に一緒に居られないのは寂しい事ではあるが幼馴染には叶えたい夢があるのだ。
夢に全力で挑む幼馴染の為に、自分が出来ることはたかが知れている。
離れている分こちらも全力で応援し、幼馴染が安心して帰ってくる場所を守るしかない。
その為にも学園内の風紀を守らねばならない。
如月学園は所謂王道学園である。
その為様々な問題が学園内には潜んでいる。
イジメ
親衛隊の制裁問題。
暴力沙汰やボス猿交代の下剋上。
その他にも性問題やらと厄介ごとは目白押しだ。
それに来月転校生が編入してくるらしい。
噂では何でも以前の高校では暴力沙汰で退学になったとかないとか。
いわく男を侍らわせてはハーレムを作り上げたとか…。
暴走族の総長をやってるとかないとか?
噂が噂を積み上げた結果編入してくる転校生に警戒した水城先輩が零していた。
「まぁ、アンチ王道じゃなきゃいい。
読むのは嫌いじゃないけどアンチ王道だけは駄目だな」
うんうんと頷きながら冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し喉を潤した。
尾崎大地は腐男子である。
物心ついた頃よりオールジャンルのBL書物を読み耽り好き嫌いは無かった。
一時期アンチ王道系にハマりにハマった挙句、己の親衛隊を巻き込む寸劇までやってみせた。
中等部時代に学園祭でお披露目しようとしたものの、当時生徒会長だった幼馴染から汚物を見るかのような視線を頂き泣く泣く諦めた。
今思えばやらなくて良かったと本気で思っている
必死に止めてくれた親衛隊の皆に今からでも本気で謝罪したい。
何だかんだ黒歴史を思い返して居ると時間は刻々と過ぎていく。
「あわわぁっ!モーニングコールしないと!」
尾崎大地の朝のルーティンである幼馴染へのモーニングコール。
低血圧で目覚めの良くない幼馴染のマネージャーに泣く泣く頼まれた尾崎大地の大事な仕事である。
piripiri……piripiri……
『留守番電話に接続します』
一度で出ないのはいつもの事だ。
piri……piripiri……
『留守番電話…』
一桁台で出るなんて奇跡に近い事だ諦めるな尾崎大地!
それから20分程して反応を見せた。
『……………』
「おっはよう!朝だぞ!起きたか?」
『……………ブッ!』
「フフッ、切られるのは想定内だぜ!」
piri……piripiri……
『……………』
「いい天気だぞぉ~!起きろ〜!」
『……う………っ?』
「起きろ〜!今日撮影終わったら帰ってくるんだろう?みなみの好きなご飯沢山用意するから一日頑張ろう!」
『……………オム…ライス』
「ビーフシチューも付けようか?あとデザートのプリンには生クリームを乗せて上げような」
『うふふっ、美味しそうねぇ』
幼子のように笑う声を聞くのはいつぶりだろうか?
可愛い可愛い俺の幼馴染。
大切な好きで大好きで愛しい人。
『ちぃちゃんのご飯美味しいから好き』
「えぇ〜!ご飯だけ?!」
「フフッ、ちぃちゃんのことだって好きよ」
君の言う好きは俺とは違うのはよく分かっている。
でも今は君からのその一言でも十分幸せなのだ。
「仕事終わったら連絡してくれよ?」
『もちろんなのです』
「離れていても応援してるからな!」
『ふむ、そろそろシャワーでも浴びて目を冷ましてくる』
「おうよ!俺もシャワー浴びて飯食べたら巡回だ!お互い頑張ろうぜ」
『危ないことは絶対しないこと
喧嘩する時は程々ね』
お互い何だかんだ注意しあい電話を切る。
「ヨッシャー!今日もいっちょやりますか!」
頬を軽く叩き気合いを入れる。
「俺は全力でお前の帰ってくる場所を守ってみせる!」
end
午前5時半。
アラーム要らずで目覚めた尾崎大地は寝ぼけ眼でスマホに手を伸ばした。
「ふぅ、まだ時間はありそうだな」
霞んでいた瞳や意識も徐々に覚醒していく。
本日は金曜日
一ヶ月ぶりに幼馴染が週末だけ学園に帰ってくる。
常に一緒に居られないのは寂しい事ではあるが幼馴染には叶えたい夢があるのだ。
夢に全力で挑む幼馴染の為に、自分が出来ることはたかが知れている。
離れている分こちらも全力で応援し、幼馴染が安心して帰ってくる場所を守るしかない。
その為にも学園内の風紀を守らねばならない。
如月学園は所謂王道学園である。
その為様々な問題が学園内には潜んでいる。
イジメ
親衛隊の制裁問題。
暴力沙汰やボス猿交代の下剋上。
その他にも性問題やらと厄介ごとは目白押しだ。
それに来月転校生が編入してくるらしい。
噂では何でも以前の高校では暴力沙汰で退学になったとかないとか。
いわく男を侍らわせてはハーレムを作り上げたとか…。
暴走族の総長をやってるとかないとか?
噂が噂を積み上げた結果編入してくる転校生に警戒した水城先輩が零していた。
「まぁ、アンチ王道じゃなきゃいい。
読むのは嫌いじゃないけどアンチ王道だけは駄目だな」
うんうんと頷きながら冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し喉を潤した。
尾崎大地は腐男子である。
物心ついた頃よりオールジャンルのBL書物を読み耽り好き嫌いは無かった。
一時期アンチ王道系にハマりにハマった挙句、己の親衛隊を巻き込む寸劇までやってみせた。
中等部時代に学園祭でお披露目しようとしたものの、当時生徒会長だった幼馴染から汚物を見るかのような視線を頂き泣く泣く諦めた。
今思えばやらなくて良かったと本気で思っている
必死に止めてくれた親衛隊の皆に今からでも本気で謝罪したい。
何だかんだ黒歴史を思い返して居ると時間は刻々と過ぎていく。
「あわわぁっ!モーニングコールしないと!」
尾崎大地の朝のルーティンである幼馴染へのモーニングコール。
低血圧で目覚めの良くない幼馴染のマネージャーに泣く泣く頼まれた尾崎大地の大事な仕事である。
piripiri……piripiri……
『留守番電話に接続します』
一度で出ないのはいつもの事だ。
piri……piripiri……
『留守番電話…』
一桁台で出るなんて奇跡に近い事だ諦めるな尾崎大地!
それから20分程して反応を見せた。
『……………』
「おっはよう!朝だぞ!起きたか?」
『……………ブッ!』
「フフッ、切られるのは想定内だぜ!」
piri……piripiri……
『……………』
「いい天気だぞぉ~!起きろ〜!」
『……う………っ?』
「起きろ〜!今日撮影終わったら帰ってくるんだろう?みなみの好きなご飯沢山用意するから一日頑張ろう!」
『……………オム…ライス』
「ビーフシチューも付けようか?あとデザートのプリンには生クリームを乗せて上げような」
『うふふっ、美味しそうねぇ』
幼子のように笑う声を聞くのはいつぶりだろうか?
可愛い可愛い俺の幼馴染。
大切な好きで大好きで愛しい人。
『ちぃちゃんのご飯美味しいから好き』
「えぇ〜!ご飯だけ?!」
「フフッ、ちぃちゃんのことだって好きよ」
君の言う好きは俺とは違うのはよく分かっている。
でも今は君からのその一言でも十分幸せなのだ。
「仕事終わったら連絡してくれよ?」
『もちろんなのです』
「離れていても応援してるからな!」
『ふむ、そろそろシャワーでも浴びて目を冷ましてくる』
「おうよ!俺もシャワー浴びて飯食べたら巡回だ!お互い頑張ろうぜ」
『危ないことは絶対しないこと
喧嘩する時は程々ね』
お互い何だかんだ注意しあい電話を切る。
「ヨッシャー!今日もいっちょやりますか!」
頬を軽く叩き気合いを入れる。
「俺は全力でお前の帰ってくる場所を守ってみせる!」
end
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