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第1話 リヴァイの帰還

二人はそれから雑談(ステラがペラペラ話してる)をし、
歩いて10分位で自宅に着いた。

自転車をガレージに置いてステラは
慣れたようにドアを開ける。

廊下からはおいしぃ出汁の香りが鼻に入る。
ステラは期限良さげに家族に話ける。

「お、かつお出汁だ。たっだいまぁー。お母さん!兄ちゃん帰ってきてるよー!バイト先に来たから一緒に帰ってきたよ。」

「…えぇ!?!なんで連絡しないのよ!うどんしかないんだけど!?」


明るい声が響く。
後々書くが、ステラは姉が居ない時は
リヴァイの事を兄ちゃんと呼ぶ。

ペトラと同じ顔の母だ。日本人×ドイツ人のハーフである。
瞳の色は焦げ茶で、日本人特有の幼さを残し優しげで可愛らしい顔立ちだ。背丈はリヴァイと変わらない。

ステラともよく似ていて、後ろ姿もほぼ変わらない。
ダックスのエプロン姿で母は強盗みたいなリヴァイの格好にツッコミを入れる。


「リヴァイくん、おかえりー!もー連絡してよ。
ちょっと、アンタ…そんな格好でよく飛行機乗れたね。強盗じゃない。さぬきうどんしかないけど、食べる?」

ラル家の母は最恐で最強らしく、可愛らしい顔立ちからは似つかわしくない暴言を吐くことがある。
リヴァイを育てただけはあり、落ち着いているが
夫を尻に敷いている。

静かにリヴァイは頷くと、母は彼女に「ステラ、手を洗ってうがいしたら、手伝って。」と、早口で言う。

素直にステラは頷くと、「うどん、うっどん♪」と、
うれしそうにつぶやきながら靴を脱ぐ。

「……。」

この家は変わらねぇな…と、リヴァイは安堵した。
この家の家族達は自分の前でかしこまらず自然体だった。特に母とステラは素のまんまで体当たりしてくるタイプで、リヴァイは接しやすかった。

反対に毒舌をお見舞いしすぎて、怖がらせてる人間がいる。ラル家の父だ。

普段ありえない位にゆっる〜いこの家庭だが、
父親が典型的な天然で無神経発言が多く、
リヴァイを始め、辛辣な女三人に怒られて半泣きにされる事が日常だった。

新聞を読む彼はチラ見してきて、リヴァイに親しげに挨拶する。茶髪の髪が跳ねているのはくせっ毛らしく、人の良さそうな顔をしている。

のんびりした話し方はどことなくステラに似ている。

「リヴァイくん、おかえり。」

「お前は相変わらずだな。」

育ての人に向かってお前呼ばわり。
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