そこに野望があるから
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私が思わず歩みを止めると、赤木くんもそれに合わせて足を止めた。
赤木くんの大きな手が、ポンと私の頭に置かれる。優しくて、暖かい手。私はそれで益々泣けてきてしまう。
『正直、悔しいよ。私、中学の頃からずっとテニス一筋で頑張ってきたのに‥‥‥最後の最後に自分の実力で全国を目指せないなんて‥‥‥』
「だが、お前がチームの為に出来ることはあるだろう」
赤木くんの声が、どことなく優しい。それが益々涙を誘い、ついに私は泣き出してしまった。
『そうだけど‥‥‥でも、いきなりレギュラー落ちはきついよ。全国制覇したら、したい事があったんだよ』
赤木くんは私が泣き止むまで、しばらくの間私の背中をさすってくれた。
私が落ち着いた頃には、外はすっかり暗くなっていた。
「送ってく」
泣き止んだ私に、赤木くんはそれだけ言った。
ガラもなく泣いてしまった私に、赤木くんは戸惑っているのだろう。
私も、本当は無くつもりなんてなかったのに。
また、赤木くんと二人で並んで歩き出す。
黙ったまま歩くのは、やはり時間や機会が勿体ないと思ったので、私は話を続けた。
『本当にあるんだよ。したいこと。全国制覇したら、しようと思ってること』
「それは一体何なんだ?」
『教えない』
「言いたそうにしといて、そういうことを言うのか」
赤木くんは私に元気が戻ったと見えて、優しい対応をしてくれる。
本当はね、言いたいけど言えない。言わないんだよ。
赤木くんの大きな手が、ポンと私の頭に置かれる。優しくて、暖かい手。私はそれで益々泣けてきてしまう。
『正直、悔しいよ。私、中学の頃からずっとテニス一筋で頑張ってきたのに‥‥‥最後の最後に自分の実力で全国を目指せないなんて‥‥‥』
「だが、お前がチームの為に出来ることはあるだろう」
赤木くんの声が、どことなく優しい。それが益々涙を誘い、ついに私は泣き出してしまった。
『そうだけど‥‥‥でも、いきなりレギュラー落ちはきついよ。全国制覇したら、したい事があったんだよ』
赤木くんは私が泣き止むまで、しばらくの間私の背中をさすってくれた。
私が落ち着いた頃には、外はすっかり暗くなっていた。
「送ってく」
泣き止んだ私に、赤木くんはそれだけ言った。
ガラもなく泣いてしまった私に、赤木くんは戸惑っているのだろう。
私も、本当は無くつもりなんてなかったのに。
また、赤木くんと二人で並んで歩き出す。
黙ったまま歩くのは、やはり時間や機会が勿体ないと思ったので、私は話を続けた。
『本当にあるんだよ。したいこと。全国制覇したら、しようと思ってること』
「それは一体何なんだ?」
『教えない』
「言いたそうにしといて、そういうことを言うのか」
赤木くんは私に元気が戻ったと見えて、優しい対応をしてくれる。
本当はね、言いたいけど言えない。言わないんだよ。