Blooming 小話
かれこれ旅に合流して早くも1週間以上が経ったそんなある日のこと。
毎度おなじみになってきた妖怪たちの大群を制圧した三蔵一行はジープに乗り込み西へと進もうとしていた。
「ッ!」
ジープへと足を向けた瞬間、鋭い痛みが走り立ち止まる双葉。実はこちらの世界に来た時の靴がローファーだった為、戦い続けて酷い靴擦れにあっていた。
動きやすい靴を買おうにもまだ読み書きが出来ない双葉にすればお店で物を買うのも一苦労。
宿が決まれば着いてきてとも言いづらく、誰にも言わずにいたのだった。
立ち止まっていた双葉を不思議に思い八戒が声をかけた。
「双葉?どうかしました?」
「……何でもない」
大丈夫だと言い聞かせながら返事をし、歩み始めたその歩き方がいつもと違っておかしい事はすぐにバレてしまい「ちょっと待ってください」と腕を掴まれる。
「おーい八戒!双葉!どうしたんだよ」
「さっさと行くぞ」
「なーにしてんの?」
「双葉。それ脱いでください。」
「「……は?」」
一向に来ない双葉達を呼びに三人も戻ってきた。双葉の腕を掴んだまま八戒が言ったそれを指しているのは靴下のこと。さすがに三蔵と悟浄も驚きの声をあげる。
「お前何言ってんの?」
「…八戒、正気か?」
「あのー?何を勘違いしてるんですか二人とも。双葉の歩き方がおかしいから足を見ようとしていただけですよ。」
「ああそういうこと。」
「足、怪我してますよね?」
「…っ」
的を当てて詰められ仕方がなくちょうど良い大きさの岩の上に腰がけて靴下を脱いで見せる。
その見せた足があまりにも酷く四人は顔を顰めた。
「…!!足凄いことになってんじゃん!!」
四人の視界に入ったのは痛々しく皮が捲れてしまったり、水膨れになっているかかとや足の甲の部分だった。
「何で言わなかったんですか」
「大丈夫かなって思って…」
「これは、めちゃくちゃ痛かっただろ」
しゃがみ込んだ八戒が靴擦れした部分を気功で治していく。
「双葉、痛い時やきつい時は言っていいんですよ。こう言うのは我慢しても意味ないですから。見てたら分かりますよ」
「……本当は、すっごい痛い…」
「めっちゃ素直ww」
「素直でよろしい。…とりあえず、応急処置程度には治したので街に着いたら新しい靴を買いましょう」
────────────────
──────────
────
ひとまず動けるまでには治療を終えた後、近くの村まで向かった──
「双葉、足のサイズは?」
「えっと…22cm」
「え、双葉ちゃん足ちっさ」
村に着いて三蔵はタバコ屋に悟空は屋台に行くとそれぞれ別れてしまったので三人で靴屋へと来ていた。
女性の平均サイズは23~24cmと言われているが双葉はそれ以下の22cm。
「22cmって子ども用になっちゃうんじゃないですか?」
「…かも?」
「ってことはレディースより子ども靴売り場か?」
なんて言いながら良さそうな靴を物色する。
ローファーとは違い動きやすい靴を探しながら何足か候補を決めて行く。
「うーん。やはり双葉の服装を考えればスニーカーとかの方がいいですかねぇ」
「スニーカーだと紐が邪魔になんねぇか?」
「そうですね…って双葉何か気になるのがありましたか?」
「…うん。これ」
双葉が指差した靴は深いブラウン色のブーツ。
しかも…
「双葉ちゃん?これって」
「子ども用、ですね」
「うん、履いてみたら見て。ピッタリ」
本人は子ども用という事に全く気にしていない様子で試しに履いてみてしっくりきているようだ。
本人が良いなら良いかと店員を呼び会計を済ませる。
「まさか本当に子ども用を買うとは」
「だな。双葉ちゃん向こうの世界でも子ども用履いてたの?」
「物によるかも。探すのがめんどくさくなった時はネットで頼んでたし。」
「サイズが小さいと探すのが大変だな」
「うん。だからこんなに気に入った靴は初めてかも」
表情は相変わらず無表情だが雰囲気から察するにとても喜んでいるようだ。
「まあ本人が喜んでんならいいか」
「ですね」
毎度おなじみになってきた妖怪たちの大群を制圧した三蔵一行はジープに乗り込み西へと進もうとしていた。
「ッ!」
ジープへと足を向けた瞬間、鋭い痛みが走り立ち止まる双葉。実はこちらの世界に来た時の靴がローファーだった為、戦い続けて酷い靴擦れにあっていた。
動きやすい靴を買おうにもまだ読み書きが出来ない双葉にすればお店で物を買うのも一苦労。
宿が決まれば着いてきてとも言いづらく、誰にも言わずにいたのだった。
立ち止まっていた双葉を不思議に思い八戒が声をかけた。
「双葉?どうかしました?」
「……何でもない」
大丈夫だと言い聞かせながら返事をし、歩み始めたその歩き方がいつもと違っておかしい事はすぐにバレてしまい「ちょっと待ってください」と腕を掴まれる。
「おーい八戒!双葉!どうしたんだよ」
「さっさと行くぞ」
「なーにしてんの?」
「双葉。それ脱いでください。」
「「……は?」」
一向に来ない双葉達を呼びに三人も戻ってきた。双葉の腕を掴んだまま八戒が言ったそれを指しているのは靴下のこと。さすがに三蔵と悟浄も驚きの声をあげる。
「お前何言ってんの?」
「…八戒、正気か?」
「あのー?何を勘違いしてるんですか二人とも。双葉の歩き方がおかしいから足を見ようとしていただけですよ。」
「ああそういうこと。」
「足、怪我してますよね?」
「…っ」
的を当てて詰められ仕方がなくちょうど良い大きさの岩の上に腰がけて靴下を脱いで見せる。
その見せた足があまりにも酷く四人は顔を顰めた。
「…!!足凄いことになってんじゃん!!」
四人の視界に入ったのは痛々しく皮が捲れてしまったり、水膨れになっているかかとや足の甲の部分だった。
「何で言わなかったんですか」
「大丈夫かなって思って…」
「これは、めちゃくちゃ痛かっただろ」
しゃがみ込んだ八戒が靴擦れした部分を気功で治していく。
「双葉、痛い時やきつい時は言っていいんですよ。こう言うのは我慢しても意味ないですから。見てたら分かりますよ」
「……本当は、すっごい痛い…」
「めっちゃ素直ww」
「素直でよろしい。…とりあえず、応急処置程度には治したので街に着いたら新しい靴を買いましょう」
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ひとまず動けるまでには治療を終えた後、近くの村まで向かった──
「双葉、足のサイズは?」
「えっと…22cm」
「え、双葉ちゃん足ちっさ」
村に着いて三蔵はタバコ屋に悟空は屋台に行くとそれぞれ別れてしまったので三人で靴屋へと来ていた。
女性の平均サイズは23~24cmと言われているが双葉はそれ以下の22cm。
「22cmって子ども用になっちゃうんじゃないですか?」
「…かも?」
「ってことはレディースより子ども靴売り場か?」
なんて言いながら良さそうな靴を物色する。
ローファーとは違い動きやすい靴を探しながら何足か候補を決めて行く。
「うーん。やはり双葉の服装を考えればスニーカーとかの方がいいですかねぇ」
「スニーカーだと紐が邪魔になんねぇか?」
「そうですね…って双葉何か気になるのがありましたか?」
「…うん。これ」
双葉が指差した靴は深いブラウン色のブーツ。
しかも…
「双葉ちゃん?これって」
「子ども用、ですね」
「うん、履いてみたら見て。ピッタリ」
本人は子ども用という事に全く気にしていない様子で試しに履いてみてしっくりきているようだ。
本人が良いなら良いかと店員を呼び会計を済ませる。
「まさか本当に子ども用を買うとは」
「だな。双葉ちゃん向こうの世界でも子ども用履いてたの?」
「物によるかも。探すのがめんどくさくなった時はネットで頼んでたし。」
「サイズが小さいと探すのが大変だな」
「うん。だからこんなに気に入った靴は初めてかも」
表情は相変わらず無表情だが雰囲気から察するにとても喜んでいるようだ。
「まあ本人が喜んでんならいいか」
「ですね」
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