ピアスの行方
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「という次第なのでございます……」
もちろんキスの件などは話していないが、ピアスをなくしてしまった可能性があるということは伝えた。
「どうしよう……透が来るまでになんとかしなくちゃ………はぁ……」
落ち込んでトボトボと歩こうとするおなまーえの服の裾が引っ張られた。振り向くと満面の笑みを浮かべる少年探偵団(3人)の姿があった。冷や汗が垂れる。
「それはつまり!」
「俺たちの出番ってことだな!!」
「私たちに任せてよ、おなまーえお姉さん!」
予想通りの反応に思わず腰が引ける。
「ぼくたち少年探偵団が安室さんがいらっしゃるまでに必ず見つけ出してみせますから!」
「えっと……」
「まずは事情聴取からだね!」
「んじゃ、博士ん家行くぞー」
「「「おー!!」」」
おなまーえを置いてけぼりにして話がどんどん進んでいく。確かに人手は多い方が助かるが、彼らも彼らなりの予定があったのではないのだろうか。どんどんと進んでいく3人の後ろ姿を指差して、おなまーえはコナンと灰原に問いかけた。
「ねぇ、どこかいく途中だったんじゃないの?」
「しゃーねーよ、いつものことだ」
「すっかり懐かれちゃったようね、カルーアさん?」
「あはー、今その呼び方はやめてー……」
****
所変わって博士の家。少年探偵団は警察よろしくおなまーえに事情聴取をしていた。
「では昨晩は男たちにナンパされて、通りすがりの高校生が助けてくれた、ということでお間違いないですか?」
「うん。でそのあとはタクシーに乗ったから、まずタクシー会社に連絡したんだけど……」
「見つからなかったんだね」
「そうなの」
昨晩のレシートが残っていたのでタクシー会社に問い合わせしてみたが、確認したけどなかったとの返事を頂いた。残る手がかりは公園だ。
「ピアスってどんな形のなの?」
「うーん、蒼い色の石がついてるやつ。本当にシンプルなやつだよ。覚えてないかな?」
「うーん……」
「覚えてないなぁ……」
「安室さんがつけてるのと同じやつだよ。」
おなまーえのピアスにイマイチぴんとこない少年探偵団に、コナンが声をかけた。
「兄ちゃんも同じもんつけてんのか?」
「そうだよ」
「じゃあ、先に安室さんのところに行って実物を確認しましょう!」
「い、いいけど無くしたなんて絶対に言わないでね?」
「「「はーい」」」
かくして一行は実物を確認するために喫茶ポアロに向かったのである。