第10夜 冥界の歌姫
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港に戻る頃にはすでにアクマは全て倒されていた。
陸に上がったおなまーえは一目散に宿へと向かう。
そして酔っ払っている主人を引きずり出すと、自首をするように詰め寄った。
地主一家を殺したのはこの宿の男だったのだ。
生活費を酒に使い込んでお金に困った彼は、地主の家から金目のものを盗もうと目論んだ。
だが家の人に見つかり、咄嗟に家族を殺害。
逃げた娘を追いかけ殺し、彼女がまるで崖から転落したかのように見せかけた。
男は泣きながら後悔の言葉を述べていた。
彼を自治警察に引き渡しだところで、今回の事件は無事解決した。
アクマがいなくなったということで、太平洋を渡る船も出航できるという。
早速一番早い便を予約して、一行は船に乗り込み、やっと一息をついた。
「そういえば」
ティエドールが思い出したかのように口を開いた。
「なんで急にサポート系の能力が戻ったのかな?」
そう。
おなまーえはローマでの任務以来、サポート系の白い矢を射てずにいた。
原因が分からず随分と悩んでいたのだが、それがつい先程急に扱えるようになったのだ。
「ああ、それはですね…」
おなまーえは少し恥ずかしそうにモジモジと答えた。
「「楽器として使ってなくて機嫌を損ねたぁ!?」」
「………」
「えへへ」
マリとティエドールは予想外の展開につい声を上げ、神田は呆れて物も言えなかった。
「ほら、私のイノセンスって元はハープをだったじゃないですか。だから武器としてばっかり使ってたから、多分拗ねちゃったんですよね。この主、本来の使い方してくれないって。」
「アホらし」
「こらこら」
「いや、本当にそう思いますよ。要はメンテナンスみたいに、定期的に弾いてあげないといけないってことみたいです。」
心なしかツヤツヤ感の増した
一同は苦笑した。
「なんというか」
「ねぇ…」
「はぁ…」
「え、みなさんどうしたんですか?」
彼女はキョロキョロと皆の顔を見回した。
「いやー、ねぇ」
「そうですね…」
「え?え?」
「………」
「持ち主に似て、随分とかまってちゃんなんだなーと」
「え、師匠それどういう意味ですか!?」
船は地平線の奥に小さくなっていく。
それを見送る陰が岩場に一つ。
『……助けてくれてありがとう、黒髪のエクソシストさん』
娘はそう呟くと空へと消えていった。
《第10夜 終》
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長いお話にお付き合い頂き、ありがとうございます。夢主が活躍するお話、一個書こうと思っていたので大満足です。
以下、ディーバのメモと、技一覧[最新版]載せてありますのでご確認いただければ幸いです。
ディーバメモ
【地形】
西側 ← 海 港町 丘 屋敷 ←東側
【ざっくりとしたストーリー】
①屋敷で微かな声を聞く
②街の宿屋で船が出ない事を聞く
③翌朝、二手に分かれて情報収集
④夢主、楽譜を手に入れる
⑤もしかしたら伴奏つければいいのかも
⑥船を出してもらう
⑦夢主伴奏
⑧イノセンスの暴走が止まり、回収完了
⑨アクマに襲われる
⑩力の戻った月ノ因子で夢主活躍
【イノセンス強化】
元はハープだったものを加工して弓にした。
楽器としても使えちゃう。
矢は弦を引っ張ったら勝手に出てくる仕様。
よく出てくる技一覧
・普通に矢を撃つ
・
ビームや音攻撃を反射させる技。
弓をバトンみたいな容量で回して相手の攻撃を反射させる。
粒子の波形を見抜く必要がある。
物理攻撃は返せない。
以下、第二解放
・
弓使いによくありがちな、お空に一本打ったら100本の矢の雨が降るやつ。
大きさや個数も調整可能になった!
・
味方に無敵状態、強化付与。
多人数にかけることができる。
かけている間は第一解放までならできるようになった!
さて、次回はようやく江戸編です!!