エピソード記録
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【アルマカルマ編後】
なんやかんやあってみんな帰還して、原作通りラビが行方不明になって、アレンが監禁されてる辺り。
――コンコン
拘束された手で重々しいドアの扉をノックする。
彼女の顔は決意に満ちていた。
「どうぞ」
「…失礼します」
中にいた人物は興味深げにこちらを見た。
「君からアポイントを取ってくれるとは、そろそろ覚悟を決めてくれたのかい?」
「はい」
ルベリエの憎たらしい笑みにもおなまーえは動じなかった。
以前同様、壁にはずらりと警備兵が配置されている。
万が一にでも手荒な真似はできない。
おなまーえは挨拶もそこそこに、いきなり本題に入った。
「結晶型実験に関して、ぜひ被験体としてこのおなまーえをお使いください」
「その言葉を待っていた。では早速」
「ただし、条件があります」
「む…」
ルベリエは何か言いたげな様子を見せたが、それをぐっと飲み込むと「言いなさい」と静かに告げた。
「私が実験に協力する代わりに、神田ユウとアルマの捜索中止と、アレンの解放を望みます」
「ほう、随分と大きく出たじゃないか」
「当然の要求だと思いますが」
おなまーえの冷たい視線と、ルベリエの睨むような視線が交わる。
交渉をするときは隙を見せてはならない。
あくまでも強気で挑まなければ、ただでさえあちらの方が身分が高いのだから。
ルベリエは考えるような仕草をすると、ゆっくりと口を開いた。
「神田ユウとアルマカルマの捜索中止については前向きに検討しよう。君が協力してくれるならば、サードエクソシスト計画の凍結も視野に入れる。だが、アレン・ウォーカーの解放についてはできない相談だ。彼はノアだ。いつ14番目に目覚めるかわからないだろう?」
アレンの解放は却下されるだろうとは思っていた。
科学班のジョニーたちも何度かルベリエに直談判したらしいが、全て却下されたと嘆いていたのを思い出す。
そもそもこの男に関して言えば、要求のうち1つが受理されたことが奇跡とも言える。
「……ならそれで構いません」
「決まりだね。では君には通常任務に加えて、アジア支部で『装備型イノセンスによる結晶型への強制進化』の実験に参加してもらおう。」
なんの因果だろうか。
ユウとアルマが実験されていたアジア支部で、おなまーえも被験体になるとは。
「承知しました」
彼らを守りたい。
おなまーえはただそれだけだった。
《終》
__________
これで大体全ての伏線回収しました。
次でラストです。