《あとがき・解説》


まずはここまでお読みくださりありがとうございました。


私の最も尊敬するシナリオライターの奈須きのこさんの作品に、とうとう手を出してしまいました。


実はこの話、エンディング（ヒロインがランサーに刺されるシーン）を最初に思いつき、それを知り合いに話したところ「お前は言峰綺礼か！」と言われてしまいました。わたしの書く夢は絶望シーンに定評があります←








さて、ここからは解説を3点加えさせていただきたいと思います。ランサーには「解説なんて野暮てぇな」なんて言われそうですが、誤解を招きかねないところがあるのでそこだけ。




①言峰はなぜ夢主を殺すようにランサーに指示したか？


まず言峰の奥さんのクラウディアさんについて。


クラウディアが自殺したとき、言峰綺礼は悲しいとか辛いとか、そういう感情ではなくて「どうせなら自分の手で殺したかった」と感じました。


それが彼女を愛していたからなのかはわかりませんが（言峰自身も考えることを放棄してますし）、愛し愛される関係で先が短いのであれば、きっと愛しい人に殺されたいだろうと、彼なりの優しさだったんです。


まぁ多少愉悦部の活動的な理由も入ってはいますが…。


言峰はヒロインを、ヒロインは言峰を憐れだと思ってるところが、ちょっとしたポイントでした。


言峰夫妻の詳細についてはググった方が丁寧に書いてくれてます。






②ランサーはなんでヒロインのことを「マスター」じゃなく「嬢ちゃん」って呼ぶの？


理由は二つあります。


ひとつは子供扱いしていたから。でも最後の方は「この女は〜」みたいな感じで嬢ちゃん呼びじゃなくなってます。


もうひとつは最初に言峰から受けた命令のせいです。「マスターではなく名前で呼んだ方がいい」って言われてましたね。


じゃあなんで言峰はそんなことを言ったのか？それは、友を欲しているヒロインの願いを察して、主従関係ではなく対等な立場として接してやって欲しいという、彼なりの気遣いでした。






③ヒロインの父親って誰？


これは本編で説明するつもりもないし、完全に裏設定なんですけど、一応型月世界の住人用意していました。


――そう、ゼル爺です。


FGOしか知らない人は、カレイドスコープの爺ちゃんって言えばわかるかと思います。


これは（もしいたら）古参ファンとかに怒られそうなので本編では深く触れませんでした。




解説は以上でございます。






個人的に、この小説は自分史上最高傑作だと自負しております。たくさん悩んだし、たくさん考えた。語彙力もちょっと増えてすごい思います。はい、本当にすごいと思います。すごいすごい。


今後は番外編（HFルート）も執筆しようと思っているので、そちらも更新されたら是非ご覧くださいませ。


それから、もしお気に召していただければ「Fate夢よかった！」的な簡単なコメントをして頂くと、作者喜びます。お名前なくても頂いたコメントは全て目を通していますので。


さーて、HF第2章、公開初日に見に行くぞ♡






2019/01/12 少女S







【追記】


「Fate知らないけど読んでみました！原作見てみたいと思いました！」って方！！ありがとう！


けど一点注意があります！！


もし見るなら、アニメか劇場版の『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』ってやつを見てくださいね！？
今公開されてる映画は絶対入口じゃないのでまだ見ちゃだめです！！
原作もだめ！ガチガチのR-18だから！！


雰囲気知りたいだけならニコ動で「ランサー 戦闘シーン」で検索するとかっこいいランサーたくさん出てくるよ！


慌てて書いたからこんな言い方でごめんね！
じゃ！！


2019/01/17 少女S