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恋と戦いと戸惑い

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お寺に行った日曜の次の日からは、再び蔵馬と飛影による訓練が始まった。

お姫様抱っこをされて、「俺が君を守る」といわれたあの夜は、なんだかふわふわして蔵馬のことが頭から離れなかった。

だから、蔵馬の顔を見たら、ドキドキして修業どころじゃなくなるんじゃないかと心配だったけれど、いざ訓練の場に行くと、蔵馬はいつもと変わらない様子で特訓を始めたので、舞い上がっていたのはあたしだけなのかと、ちょっと肩透かしだった。

ただ、この日から、格闘の稽古がより厳しいものになった。

「攻撃は最大の防御です。防ぐのではなくやり返す、そして、自分から仕掛けることができるようになるのが今の君の課題だ」という蔵馬。

格闘の場で、防御壁や結界などをついつい使ってしまうをあたしの癖を治すため、防御技は使える回数が制限された。結果あたしは蔵馬に攻撃させないため、自分から攻撃せざるを得なくなった。

そして、もう一つ、戦うときに積極的に妖力を使えという課題も出された。

正直なところ、戦いに妖力を使うのは慣れていなかった。幻海おばあちゃんの稽古は格闘術と霊光波動拳が中心だったし、そもそもこれまでの人生で妖力を使ってまで戦わないといけないこともなかったから。

けれど、妖怪と戦うときのために、妖力の使い方や加減の仕方、さらに妖力を活かした戦い方をマスターしないといけないと蔵馬に言われてしまった。

自分の妖力できることは、おおよそわかっていた。あたしの中には、木や風、水など、森にやどるエネルギーをあやつれる力がある。森の樹木の妖怪だった父親から受け継いだものらしくて、治癒の術や結界もそれら自然のエネルギーを借りたものだ。

それを話すと蔵馬は「へえ」と驚いて、彼の力も植物をあやつることに特化していると教えてくれた。それを聞いたとき、また一段と彼が自分と近い存在な気がしてうれしくなった。ちなみに一緒に話を聞いていた飛影からは「今のお前じゃ、どんな力だろうともちぐされに過ぎん」ときっちり嫌味を言われてしまったけど。

あたしの能力を把握した蔵馬と一緒に戦い方を模索する中で、水を使った波動砲、木の葉の嵐など、自分なりの攻撃技をあたしは少しずつ身に着けていった。

飛影と蔵馬を相手に必死で自分の妖力で立ち向かっていく。そんな特訓を繰り返しながら、いつの間にか2週間が過ぎていった。
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