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蔵馬とあたしは、寺の母屋のほうにやってきた。
『適当に座ってて』
『ああ、どうぞおかまいなく』
蔵馬は、ちゃぶ台の前で腰をおろした。
あたしは台所へ行き、買ったものをしまうと、お茶を入れて、蔵馬のところへ運んだ。
蔵馬は、あたしからお茶を受け取ると一口すすった。
『自然に囲まれたきれいなところだね』
『山奥でびっくりしたでしょ』
『修行にはもってこいの場所ですね。誰かに見られたり、邪魔されることなく霊力や妖力を鍛えられる』
自分の湯呑みをもって、外を眺める蔵馬と向き合って座る。
彼の整った横顔に思わず見入ってしまった。改めて見ると本当にきれいな顔。涼しげなら目元に長い髪もよく似合ってる。
蔵馬と二人で、お茶を飲みながら、しばしくつろいだ。
特に会話が盛り上がるわけでなく、途切れて黙ることもあったけど、不思議と辛くはなく、一緒にいるのが心地よかった。
✳︎
『そろそろ、晩ご飯の準備しようかな』
あたしは、湯呑みを置いて立ち上がる。
『あ、じゃあ手伝いますよ』
蔵馬も身体を起こす。
『お料理できるの?』
『少しはね。母さんが入院してたときは、ずっと自炊してましたから』
『じゃあ、まず、お寺の裏に一緒に来てくれる? おばあちゃんの畑があるの。材料を少しとってきたいから』
あたしと蔵馬は、母屋の裏に歩いてきた。
母屋の裏は、おばあちゃんが野菜を育てている畑があり、さらに豊かな自然が広がっている。
『すごいな。霊的な力をすごく感じる…』
蔵馬が感心したようにつぶやく。
ここらあたりいったいは、街よりも霊的な力が強くなっている。妖怪の感覚でそれを感じ取ったのだろう。
そんな彼を見て、あたしはつい誘ってしまった。
『ね、ちょっと散歩しない?』
『適当に座ってて』
『ああ、どうぞおかまいなく』
蔵馬は、ちゃぶ台の前で腰をおろした。
あたしは台所へ行き、買ったものをしまうと、お茶を入れて、蔵馬のところへ運んだ。
蔵馬は、あたしからお茶を受け取ると一口すすった。
『自然に囲まれたきれいなところだね』
『山奥でびっくりしたでしょ』
『修行にはもってこいの場所ですね。誰かに見られたり、邪魔されることなく霊力や妖力を鍛えられる』
自分の湯呑みをもって、外を眺める蔵馬と向き合って座る。
彼の整った横顔に思わず見入ってしまった。改めて見ると本当にきれいな顔。涼しげなら目元に長い髪もよく似合ってる。
蔵馬と二人で、お茶を飲みながら、しばしくつろいだ。
特に会話が盛り上がるわけでなく、途切れて黙ることもあったけど、不思議と辛くはなく、一緒にいるのが心地よかった。
✳︎
『そろそろ、晩ご飯の準備しようかな』
あたしは、湯呑みを置いて立ち上がる。
『あ、じゃあ手伝いますよ』
蔵馬も身体を起こす。
『お料理できるの?』
『少しはね。母さんが入院してたときは、ずっと自炊してましたから』
『じゃあ、まず、お寺の裏に一緒に来てくれる? おばあちゃんの畑があるの。材料を少しとってきたいから』
あたしと蔵馬は、母屋の裏に歩いてきた。
母屋の裏は、おばあちゃんが野菜を育てている畑があり、さらに豊かな自然が広がっている。
『すごいな。霊的な力をすごく感じる…』
蔵馬が感心したようにつぶやく。
ここらあたりいったいは、街よりも霊的な力が強くなっている。妖怪の感覚でそれを感じ取ったのだろう。
そんな彼を見て、あたしはつい誘ってしまった。
『ね、ちょっと散歩しない?』