半分人間の妖狐と半妖の少女
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おばあちゃんからもらったメモの住所の場所にたどりつくと、そこは森の入り口だった。
「まあ…ここに入れってことなんだろうな」
間違いなく、この先には妖怪がいるだろう。油断は禁物だ。
あたしは簡易結界の力を強めると、覚悟を決めて森に乗り込んでいった。
*
森の中は驚くほど静かで、それがかえって不気味だった。
そして、進んでいけばいくほどに妖気が強くなっていくのがわかった。
たぶん、最低でもB級以上の妖怪が待っているのだろう。
「まったく…おばあちゃんは、どんな訓練をさせる気なんだか」
半ばあきらめの気持ちで森の中を進んでいくと…
「やっと、来たか。かえで」
いきなり、開けた空き地に出て、そこに待っていたのは、3人の男たちだった。
1人は、最初、女の子?と目を疑うくらいきれいな顔をした男の子。ちょっとかっこいいかも…あたしと同じくらいの年だろうか。
1人は背の低い黒装束の男。珍しいものでも見るようにこちらをじろりと見て、あまり友好的な感じはしない。
そして、あと一人の男が近づいてきた。見た目はまあまあかっこいいけれど、口に入れているのは…
おしゃぶり?
なんなのこの人…と目が点になりかけたけれど、思い出した。確か、霊界の閻魔の息子はおしゃぶりつけてるって…言ってたよね。
「ええと、もしかして、あなた、コエンマ?」
「そうだ、わしのことを知っておったか。」
話しながら、近づいてきたコエンマが、ふと立ち止まった。
「さすが幻海の弟子だな。結界をはっておるのか。これ以上近づけんので、すまんが解いてくれるか。お前に危害を加えるつもりはない」
コエンマの言葉が嘘でないことはわかった。彼からは殺意や敵意のようなものはまったく感じなかった。
大丈夫だろうか…あたしは、思わず黒装束の彼のほうを見てしまったが、コエンマがすぐに気が付いた。
「ああ、こいつらたちも大丈夫だ。飛影、女性の前だ。もう少しましな態度をとれんのか」
コエンマにたしなめられた彼は若干不服そうだったが、何も言い返すことはなかった。そんな彼を見てもうひとりの髪の長い男の子がクスっと笑う。
大丈夫…かな。
あたしが結界をとくと、コエンマがさらに近づいてきた。
「すまんな。かえで」
「いいえ。それより、あたしはわからないことだらけなの。今朝、おばあちゃんから、修行の相手がいるからここに行けといわれて来たけれど、これからどうすればいいの?」
「そうだな。わしのほうから、できるかぎり説明しよう。まあ、座れ」
気づいたら、ちょうどそばに座れる高さの切り株があったので、あたしは腰かけた。
そして、コエンマが話をはじめた…
「まあ…ここに入れってことなんだろうな」
間違いなく、この先には妖怪がいるだろう。油断は禁物だ。
あたしは簡易結界の力を強めると、覚悟を決めて森に乗り込んでいった。
*
森の中は驚くほど静かで、それがかえって不気味だった。
そして、進んでいけばいくほどに妖気が強くなっていくのがわかった。
たぶん、最低でもB級以上の妖怪が待っているのだろう。
「まったく…おばあちゃんは、どんな訓練をさせる気なんだか」
半ばあきらめの気持ちで森の中を進んでいくと…
「やっと、来たか。かえで」
いきなり、開けた空き地に出て、そこに待っていたのは、3人の男たちだった。
1人は、最初、女の子?と目を疑うくらいきれいな顔をした男の子。ちょっとかっこいいかも…あたしと同じくらいの年だろうか。
1人は背の低い黒装束の男。珍しいものでも見るようにこちらをじろりと見て、あまり友好的な感じはしない。
そして、あと一人の男が近づいてきた。見た目はまあまあかっこいいけれど、口に入れているのは…
おしゃぶり?
なんなのこの人…と目が点になりかけたけれど、思い出した。確か、霊界の閻魔の息子はおしゃぶりつけてるって…言ってたよね。
「ええと、もしかして、あなた、コエンマ?」
「そうだ、わしのことを知っておったか。」
話しながら、近づいてきたコエンマが、ふと立ち止まった。
「さすが幻海の弟子だな。結界をはっておるのか。これ以上近づけんので、すまんが解いてくれるか。お前に危害を加えるつもりはない」
コエンマの言葉が嘘でないことはわかった。彼からは殺意や敵意のようなものはまったく感じなかった。
大丈夫だろうか…あたしは、思わず黒装束の彼のほうを見てしまったが、コエンマがすぐに気が付いた。
「ああ、こいつらたちも大丈夫だ。飛影、女性の前だ。もう少しましな態度をとれんのか」
コエンマにたしなめられた彼は若干不服そうだったが、何も言い返すことはなかった。そんな彼を見てもうひとりの髪の長い男の子がクスっと笑う。
大丈夫…かな。
あたしが結界をとくと、コエンマがさらに近づいてきた。
「すまんな。かえで」
「いいえ。それより、あたしはわからないことだらけなの。今朝、おばあちゃんから、修行の相手がいるからここに行けといわれて来たけれど、これからどうすればいいの?」
「そうだな。わしのほうから、できるかぎり説明しよう。まあ、座れ」
気づいたら、ちょうどそばに座れる高さの切り株があったので、あたしは腰かけた。
そして、コエンマが話をはじめた…