短歌
水張った田んぼに君が手をひたす青ザリガニは姿を見せず
ザリガニを掴んで掲げるその腕(かいな)入道雲に君は照らされ
赤い三角しゃりりと齧り黒い種飛ばす夕方故郷の庭で
冷房に冷やされる君「まだちょっと暑いね」なんて。麦茶鳴る
川べりに魚を見つけ足濡らす取らぬ魚を追いかける午後
ジージーと鳴くセミがまだ遠いうちは風物詩だと笑いさえする
冷房をつけているのにすぐ溶けるアイスに翻弄される二人
雨の寒さも夏の熱には敗北か湿気ばかりが空気を濡らし
蚊の毒は熱に弱いと聞くけれど夏の暑さと共存している
肌に浮く赤い点々蚊の仕業嫉妬するほどバカじゃないけど
海型のプールで君を見間違うまるで人魚のようだったから
ギリギリになってあわてる宿題を高みの見物しているオマエ
蝉の音を頼りに木々に近付いて捉えた獲物ジージーと鳴く
君がくれた冷えピタのピタ握りしめお礼の言葉見失ってる
寝転がる君の腕とふとももにたしかに残る夏のあしあと
水筒が秒でカラカラ空になる飲んでも火照る日に焼けた肌
一口と言って半分持っていく返せ私のソフトクリーム
「逆らえば君のアイスの命はない」「すでに半分溶けて死んでる」
汗に混じり溶けだす君と棒アイス「諦めてエアコンつけようよ」
エアコンが冷やした快適空間であえて日差しの中に居座る
ザリガニを掴んで掲げるその腕(かいな)入道雲に君は照らされ
赤い三角しゃりりと齧り黒い種飛ばす夕方故郷の庭で
冷房に冷やされる君「まだちょっと暑いね」なんて。麦茶鳴る
川べりに魚を見つけ足濡らす取らぬ魚を追いかける午後
ジージーと鳴くセミがまだ遠いうちは風物詩だと笑いさえする
冷房をつけているのにすぐ溶けるアイスに翻弄される二人
雨の寒さも夏の熱には敗北か湿気ばかりが空気を濡らし
蚊の毒は熱に弱いと聞くけれど夏の暑さと共存している
肌に浮く赤い点々蚊の仕業嫉妬するほどバカじゃないけど
海型のプールで君を見間違うまるで人魚のようだったから
ギリギリになってあわてる宿題を高みの見物しているオマエ
蝉の音を頼りに木々に近付いて捉えた獲物ジージーと鳴く
君がくれた冷えピタのピタ握りしめお礼の言葉見失ってる
寝転がる君の腕とふとももにたしかに残る夏のあしあと
水筒が秒でカラカラ空になる飲んでも火照る日に焼けた肌
一口と言って半分持っていく返せ私のソフトクリーム
「逆らえば君のアイスの命はない」「すでに半分溶けて死んでる」
汗に混じり溶けだす君と棒アイス「諦めてエアコンつけようよ」
エアコンが冷やした快適空間であえて日差しの中に居座る
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