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短歌

明日出すゴミ当番はよろしくね先週火曜忘れてたでしょ

アラームがうるさいから早く起きて君は昨日もギリギリだった

失くしたの君とお揃いのストラップこの世の終わりお先まっくら

電車待つ時間がもっと長ければ 田舎デートはする気ないけど

「……隣いい?」「あら久しぶり 調子どう?」「君と別れてからはあんまり」

週末のデート楽しみ君が笑う君の彼女は私ではない

しゅうまつは誰と一緒に過ごしたい? 命の危機がなければ君かな

シガーキス、正直ちょっと興味ある君のせいだよこの喫煙者!

身体だけ女子だったのは幸いだ君への恋も許されるから

「怪我したの」ガーゼあててるその下でドロリ流れる君の血の赤

君のことパンセクシャルにしてもいい? 鳴くセミの音頬伝う汗

君が子をのぞいた時の光景がまるで宗教画みたいだった

君はよく「不器用だね」と笑うけど君も相当不器用だよね

どうしよう! 胸のトキメキ止まらない 姉の心配無視して君は

「それじゃあね」電車に乗って君が行く心ぽっかり空いた理由は

ゴミ箱を俺が持つよと奪われて余る時間に気持ちぶらぶら

なんとなくもたれた時に君の手が私の頭を撫でるところ

夕日に染まる君の横顔 まだ帰りたくない帰りたくない

深夜二時君思い出して泣いている流しっぱなしの恋愛ソング

君の柔い頬の上に乗るそばかすにごまふりかけてぱくんと食べたい

ふざけてるフリして君と肩を組む集合写真はだから好きです

100点をテストで何度取ったとて君と私は生徒と教師

僕の爪を切る君の顔が下向いて音だけ跳ねるぱちんぱちん

垂れ柳隙間から見下ろす猫ひとり神の使いと見間違えけり

去る瞬間小指撫でられ振り返る見えないかおに心揺らされ

道端に咲いた野草の名前さえ君は律儀に調べるんだね

輪郭を撫でてつねって噛み付いて君の目覚めを期待している

声なんて聞かなくってもわかるのよ君の気配はいつもマルボロ
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いぇあ