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短歌

さよならの後にこちらを見ないでよ別れが少し惜しくなるから

君がなぜか熱心に読んでいるから自己啓発本が嫌いです

まだ帰ってなかったのかよ店長私の天下約三十分

死んだ後、賞になるほど評価されそれを知らずに霧になりたい

大掃除するたび部屋から減っていく思い出付きの使わないゴミ

眠たさに相槌を打った魂が幽体離脱のように離れて

あのひとが置いていったものの中のひとつが私であればいいのに

借りパクをして去るような人でいてさよならどうかまた会う日まで

希死念慮がふりかけのように降ってくる胸が痛んだ深夜の布団

探偵の役を私がやるのなら助手は絶対あなたがいいな

認知すらしてもらえない残飯になったみたいだって時々

健康の鉄分サプリ1ヶ月450円のサブスク

雨水が坂を下っていく時に置いていかれるような寂しさ

真っ白な天井のすみの影の中の淡い暗色の中の深淵

愛してるを一生聞けはしないんだろうなこの恋は私が死んだら終わりになるから

あなた私のなんですかこんなに心を乱すくせ私のものにはなりやしないし

姉妹みたい文字がふたつも重なってどこに住んでる姉妹になろうか

一線を引く床に線を僕たちがただしく他人でいられるように

もしここが一夫多妻の世界なら君の最初の嫁になりたい

好きな子の鼓動が僕も聴きたいよ胸のたいらに耳くっつけて

真夜中に短歌を書いて泣いているそんな私を月夜が照らす
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いぇあ