コン吉の告白

とある日曜日...

コン吉は珍しくちょっとカジュアルな少年風の格好をしてめかし込んでいた

尻尾はいつもよりつややか
肌もつややか

そう、今日は約束していた海月とのデートなのだ

コン吉「...今日で決めるぜ...待っててくれよ海月...///」

海月「おーいコン吉~そろそろ出かけるぞー」

そこへ全くおしゃれもなんもしてない普段着と普段のお出かけ用リュックサックをしょった海月が声をかけた

海月「そんなおしゃれしなくても...ちょっと出かけるだけだぜ?」

コン吉「...(今日は特別なお出かけだから特別なおしゃれしたんだけど海月、全く気づいてないな...)」

海月「さ、行こうか。」

コン吉「...どこ行く?」
⤴実は全くノープラン

海月「...んー...水族館はどうだ?」

コン吉「いいね!行こう!(ナイスチョイス海月!ますますデートっぽい...///)」

ガラガラ...
コン吉・海月「「行って来まーす!」」

じいちゃん・ポン太「「行ってらっしゃーい!」」

じいちゃん「さて、わしらも行くか!」

ポン太「うん!」
⤴じいちゃんとポン太は留守番は退屈なので近くのショッピングモールにお出かけ

ガラガラ
じいちゃん・ポン太「「よーし!レッツゴー~」」

-...海月とコン吉...-
コン吉「...バス、遅いな...///」

海月「んだなーそろそろ来てもいいんだけど...」

ブロロロロ...

海月「おっ、きたぜ!」

コン吉「バスってなんか冒険みたいだな!」

するとおばあちゃんが小銭をばらまいてしまった

おばあちゃん「あらあら、まぁまぁ...」

拾おうとするがかがめない

スッ...

海月「はい、気をつけて」

おばあちゃん「まぁまぁ、坊やありがとうねぇ」

おばあちゃんには悪気は全くないみたいだけどコン吉はむっとしていた

そしておばあちゃんはさらにこう続けた

おばあちゃん「いいわねぇ、お友達とお出かけ?」

海月「はい、水族館に行くんです!」

何気ない会話のように思えるがコン吉にはショックで仕方なかった

コン吉「...(これから先海月と付き合って今日みたいにデートしても周りから見たらお友達とお出かけにしか見えないのかな...)」

海月「...コン吉悲しそうな顔してどうした?」

おばあちゃん「あらあら、お友達取っちゃって悪かったわねぇ、お詫びと言っちゃなんだけどあめちゃんあげるわ」

海月「...ありがとうございます。」

ブロロロロ...

アナウンス「次は松郷町~松郷町~」

おばあちゃん「あら私ここだわ。坊やたちも気をつけてね」

海月「はい、おばあさんもお気をつけて」

おばあちゃんはいつまでもバスを見送っていた。
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