少しヤンデレなクロロ
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今日はクロロの様子がおかしい。なんだか不穏な事を考えてそうな雰囲気…
いつも私には理解できないようなすごい盗みの策を考えているから私なんかがクロロの考えを読み取れる訳がないけど…今日はなぜかやたらと私の方をジッと見つめてくる。視線が気になってそっちに目をやっても目線を外しては来ない。なんていうかすごく気まずい。何ならマチに横からこっそりとなんかやらかしたの?って聞かれたけど何も覚えがない。いや、確かに前の仕事で大怪我してヒソカに運ばれたけどそれはクロロは知らないはず。何ならあの怪我はヒソカがいつの間にか手当てしてくれてたらしく、マチに治してもらってないので彼女も知らないのだ。今度はマチが何か隠してるでしょと言わんばかりにこちらをジッと見つめてくる。勘がいいってやっぱりズルいな…
「マチ、少し外してくれ。えりと話がある」
2人に見つめられ、どうにかして逃げたいと思っていた空気がクロロによって壊される。マチは納得していないようだったが、分かったと小さく呟き、広間を後にする。マチが居なくなった広間は静まりかえっていて、気づいたら他の団員たちもさっきの空気に耐えられずにどこかに行ってしまったようだ。
このままジッと見つめられても生き地獄だ。そう思い、自分から話を切り出した。
「えーっと、話っていうのは?」
「そうだな…今後についてだ」
今後…すごく曖昧な言葉。一言で済ませるつもりがないと察してしまう。長い話になりそうだ。
「えり」
クロロがポンポンと自分の隣の空間を叩く。隣に座れってことか…長話になるなら遠くからというのも失礼だし、と自分の中で納得してクロロの隣に座り直す。
「楽にしていい」
そう言われてもこの状況で緊張せずにいられる訳ないじゃん…と自分の中でツッコみを入れる。しかし形だけでもリラックスしているのが分かるように体育座りに姿勢を変える。それに満足したのか、クロロがまた話し出す。
「この前の仕事で怪我をしたな」
「知ってたんだ…」
「偶然お前を運んでいるヒソカを見たから聞いたんだ」
「…」
「俺は管理不足だった。という訳だな」
「?」
クロロの指が私の膝に触れ、そのままふくらはぎへと下に向かって脚の輪郭をなぞる。
「怪我のことを報告しなかったのはどうしてだ?」
さっきの雰囲気とはまるで変わり、冷たい黒い目が私を見つめる。怒っているようで怒ってないような。しかし答えなければ殺されるとまで思わせるような圧を感じて呼吸が浅くなる。
「し、仕事はこなせたので、不必要な報告かと…」
「不必要か…そうお前が判断したんだな?」
「はい…」
体育座りをしててよかったとこの瞬間すごく思った。身体をギュッと縮こませ、顔もほぼ脚の間に埋めてできるだけクロロの方を見ないようにする。
「…残念だ」
殺される…!そう思い、身体をこわばらせた瞬間に足に痛みが走る。首か心臓を狙った致命傷を予想していた私はびっくりして体育座りから立ち上げる…が、立てなかった。左足の方から血が流れており、うまく力が入らない。右足は大丈夫なようだったが、急なことで頭の処理が間に合わずそのまま地面に吸い込まれる。クロロの方を見上げると真顔でこちらを見つめていた。足の傷をもう一回みると場所からして…アキレス腱か。これは確かに歩けなくなるな…
「もう片方の足も…と思ったが、今はこれでいいだろう。これで分かっただろう?」
「隠し事はなしってことですか?」
「それもそうだが…まだ分からないのか?」
呆れた、とでも言うような顔でこちらを見る。このままではもう片方の足もやられると思い足りない頭をフル回転させる。私に何を求めているの?謝罪?反省している証拠?ダメだ分からない。私にはクロロの考えていることが分からない。
「分からない…です」
泣きそうになるのをグッと堪えて呟く。クロロはため息をつくと立ち上がり、未だに床に横たわっている私を抱き上げた。
「俺から逃げられると思うな。その目は俺のものだ。たとえ四肢を失ってもな」
「っ…」
「はい、は?」
「…はい」
我慢出来なくて涙がぽろりと頬を伝う。
「少し大人気なかったかな。ヒソカに妬いただけさ。早くマチに治してもらおう」
そこにはさっきまでの団長の時のようなクロロとは違い好青年のような笑顔でニコッと笑うクロロがいた。好青年のクロロはよく他人を騙す時に使う人格だ。この笑顔だって知らなければどんな女でも落とせるだろう。だけど知っている人には嘘にまみれた顔にしか見えない。ということはさっきまでの団長モードで言ってたことは本当のこと。逃げる気はなかったがこの様子だと捨てられるのもまだ先のようだ。自分でもおかしいと思うが、そう考えたら少し安心して気付いたらクロロの腕の中で眠っていた。
いつも私には理解できないようなすごい盗みの策を考えているから私なんかがクロロの考えを読み取れる訳がないけど…今日はなぜかやたらと私の方をジッと見つめてくる。視線が気になってそっちに目をやっても目線を外しては来ない。なんていうかすごく気まずい。何ならマチに横からこっそりとなんかやらかしたの?って聞かれたけど何も覚えがない。いや、確かに前の仕事で大怪我してヒソカに運ばれたけどそれはクロロは知らないはず。何ならあの怪我はヒソカがいつの間にか手当てしてくれてたらしく、マチに治してもらってないので彼女も知らないのだ。今度はマチが何か隠してるでしょと言わんばかりにこちらをジッと見つめてくる。勘がいいってやっぱりズルいな…
「マチ、少し外してくれ。えりと話がある」
2人に見つめられ、どうにかして逃げたいと思っていた空気がクロロによって壊される。マチは納得していないようだったが、分かったと小さく呟き、広間を後にする。マチが居なくなった広間は静まりかえっていて、気づいたら他の団員たちもさっきの空気に耐えられずにどこかに行ってしまったようだ。
このままジッと見つめられても生き地獄だ。そう思い、自分から話を切り出した。
「えーっと、話っていうのは?」
「そうだな…今後についてだ」
今後…すごく曖昧な言葉。一言で済ませるつもりがないと察してしまう。長い話になりそうだ。
「えり」
クロロがポンポンと自分の隣の空間を叩く。隣に座れってことか…長話になるなら遠くからというのも失礼だし、と自分の中で納得してクロロの隣に座り直す。
「楽にしていい」
そう言われてもこの状況で緊張せずにいられる訳ないじゃん…と自分の中でツッコみを入れる。しかし形だけでもリラックスしているのが分かるように体育座りに姿勢を変える。それに満足したのか、クロロがまた話し出す。
「この前の仕事で怪我をしたな」
「知ってたんだ…」
「偶然お前を運んでいるヒソカを見たから聞いたんだ」
「…」
「俺は管理不足だった。という訳だな」
「?」
クロロの指が私の膝に触れ、そのままふくらはぎへと下に向かって脚の輪郭をなぞる。
「怪我のことを報告しなかったのはどうしてだ?」
さっきの雰囲気とはまるで変わり、冷たい黒い目が私を見つめる。怒っているようで怒ってないような。しかし答えなければ殺されるとまで思わせるような圧を感じて呼吸が浅くなる。
「し、仕事はこなせたので、不必要な報告かと…」
「不必要か…そうお前が判断したんだな?」
「はい…」
体育座りをしててよかったとこの瞬間すごく思った。身体をギュッと縮こませ、顔もほぼ脚の間に埋めてできるだけクロロの方を見ないようにする。
「…残念だ」
殺される…!そう思い、身体をこわばらせた瞬間に足に痛みが走る。首か心臓を狙った致命傷を予想していた私はびっくりして体育座りから立ち上げる…が、立てなかった。左足の方から血が流れており、うまく力が入らない。右足は大丈夫なようだったが、急なことで頭の処理が間に合わずそのまま地面に吸い込まれる。クロロの方を見上げると真顔でこちらを見つめていた。足の傷をもう一回みると場所からして…アキレス腱か。これは確かに歩けなくなるな…
「もう片方の足も…と思ったが、今はこれでいいだろう。これで分かっただろう?」
「隠し事はなしってことですか?」
「それもそうだが…まだ分からないのか?」
呆れた、とでも言うような顔でこちらを見る。このままではもう片方の足もやられると思い足りない頭をフル回転させる。私に何を求めているの?謝罪?反省している証拠?ダメだ分からない。私にはクロロの考えていることが分からない。
「分からない…です」
泣きそうになるのをグッと堪えて呟く。クロロはため息をつくと立ち上がり、未だに床に横たわっている私を抱き上げた。
「俺から逃げられると思うな。その目は俺のものだ。たとえ四肢を失ってもな」
「っ…」
「はい、は?」
「…はい」
我慢出来なくて涙がぽろりと頬を伝う。
「少し大人気なかったかな。ヒソカに妬いただけさ。早くマチに治してもらおう」
そこにはさっきまでの団長の時のようなクロロとは違い好青年のような笑顔でニコッと笑うクロロがいた。好青年のクロロはよく他人を騙す時に使う人格だ。この笑顔だって知らなければどんな女でも落とせるだろう。だけど知っている人には嘘にまみれた顔にしか見えない。ということはさっきまでの団長モードで言ってたことは本当のこと。逃げる気はなかったがこの様子だと捨てられるのもまだ先のようだ。自分でもおかしいと思うが、そう考えたら少し安心して気付いたらクロロの腕の中で眠っていた。
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