デスノマンション!(ギャグ)
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コンコン、とドアを叩くのはニア。
そして隣でポケットに手を突っ込んだまま立っているのは先程ニアと偶然出会ったL。
2人はエリックがえりの部屋に転がり込んだ様子が気になってその日の夜にえりの部屋を尋ねに来ていたのだ。
ドアが開いたと同時にお酒の匂いがふわりと香り、2人を迎えたのはエリックだった。
「やぁ、来ると思ってたよ。2人とも心配性だからね。」
エリックは微笑みながらどうぞと手招きすると2人は部屋の中に入っていった。
そこにはパジャマに着替えたえりが顔をほんのり赤くさせながらソファで寛いでいる姿があった。
「Lくんにニア〜いらっしゃい〜」
えりは起き上がり、ニアの方に少しおぼつかない足取りで歩き、抱きしめた。
「えり姉お酒臭いです。」
ニアは自分からえりを引き剥がそうと力を込めるも、大人の力に敵わないようだった。
えりはそんなニアに構わず頬をスリスリと合わせて楽しんでいた。
「随分と出来上がってますねー。あ、ケーキ発見。」
「ちょっと何勝手に人の家の冷蔵庫物色してるの?ニアはあんな大人になっちゃダメだよ。」
「ケーキは食べられるために生まれてきているんです。こんなところに閉じ込められていては可哀想じゃないですか。もぐもぐ。」
「そのケーキは私に食べられるのを待っててくれたんだよ。お風呂上がりに食べようと思ったのに…せめて一口だけ!」
「残念、もう全部食べちゃいました。ごちそうさまです。」
Lは自分の口の端についたクリームを指で取り、ペロリと舐めて見せる。
相変わらずのスイーツの食べる速さに凹み、えりは床にしゃがみ込んだ。
やっと解放されたニアは少しだけえりを憐んでいたが、また引っ付かれると面倒だと思って何も言わなかった。
そこでえりに救いの言葉をかけてくれたのはエリックだった。
「こんなこともあろうかとプリンを作っておいたよ。」
「エリック〜!!お前本当に最高だな!さすが私の兄ってとこかな〜!」
えりは今度はエリックの首に腕を回して、2人でHAHAHA!という文字が似合いそうな大笑いしていた。
「すごく仲良さそうですね。びっくりしました。」
Lは急な展開からの光景についていけていないようで、キョトンとしていた。どうやら想定外だったらしい。
「やっぱ仲良くなるにはお酒かなって思って一緒に飲みながら話してみたらさ!いい奴じゃん!なぁ兄妹?」
エリックも一緒になってアハハ!と笑っていてどこからどうみても兄妹にしか見えない光景だった。
「えり姉ってお酒飲むとこんな感じなんですね…私の前では中々飲まないので貴重なシーンを目撃しているかもしれません。」
「ニアくん、あんな大人になってはダメですよ。お酒は飲んでも飲まれるな、ですから。」
「私の場合お酒はコミュニケーションなの!ニアに私のイメージ下げるようなこと言わないでくださいー。」
「それにしても本当に仲が良いですね。心配して損しました。これはお詫びにケーキ奢ってもらうしかないですね。」
Lが急に話題を戻したことにえりは不満そうに唇を尖らせた。
しかもLはまだケーキを要求してきている。
これに対してさすがのえりも呆れて酔いが覚めてくるのを感じていた。
「えり姉はそういうところありますからね。」
「そういうというのは?」
「自分が好きってところです。」
「あー、なるほど。」
「待って待って、私ナルシストじゃないよ!?」
ニアの突然な爆弾発言にえりは完全にに酔いから覚めた。
「ではエリックに聞いてみましょう。エリック、あなたは自分自身が好きですか?。」
「うん、好きだよ。顔も整ってる分類だし、運動神経も良し、頭も悪くない。嫌いになる要素なんてあるかな?」
エリックはそう言うと、皆に軽くウィンクをしてみせた。
「エリック〜!!お前裏切ったな〜!!」
「え、でも僕もえりのこと好きだからそういうことなんだと思ってたよ?」
「も、もうしゃべらないでくれ…恥ずかしいから…」
これ以上喋られては自分の全てが曝け出されそうでえりはエリックの口を手で塞いだ。
しかしエリックはそんな状態でも楽しそうに笑っているようだった。
そんな光景もまた2人がまるで仲の良い兄弟のように見せる。
「どうやらエリックはえりより物事を客観的に見るのが上手…というより恥ずかしさがないからベラベラと本音を喋ってしまうのでしょうか?いや、それとも…?」
「えり姉はそういうところがありますからね。」
「そういうというのは。」
「チャラさです。えり姉は紳士的だと言うでしょうが女性には特に優しいです。」
「なるほど。ではえりは男になったらチャラさが増すってことですね。」
「冷静に私のこと分析されてると恥ずかしさで死にそうなんだけど…」
「えり、大丈夫だよ。僕が隣にいるよ?」
「傷口を抉るなぁ…」
エリックにトドメを刺されてえりは床の上で丸まってしまった。
「やはりえり兄はチャラいですね。」
「そうかな?ただ可愛い子を放っておけないだけだよ。」
「うわー。ガチですね。さすがに引きました。」
Lは最後の方を少し大きめな声で、床で丸くなりながら耳を塞いでいるえりに聞こえるように言った。そんなえりは更に縮こまってしまう。
「ではお邪魔しましたー。とりあえず3ヶ月間よろしくお願いします。」
えりに何か言われる前にLはそそくさと部屋を後にした。
部屋に取り残されたのは片付けを始めたエリック、床で縮こまっているえりとその様子をぼんやりと眺めているニアだった。
そこでえりがボソリとニアに声をかける。
「Lくん帰った?」
「そのようです。」
ふぅと息を吐き、髪の毛を整えながらえりは起き上がり、ニアの方を向いた。
そんなえりの顔はさっきまでの恥ずかしがっている顔ではなく、いつも通りの余裕のある表情をしていた。
「少し大袈裟だったかな?」
「何がですか?」
「エリックと仲の良いアピール。」
「…!」
えりはLが心配して様子を見にくるだろうと分かっていたため、彼を安心させるためにお酒の力も借りて大袈裟な態度で仲の良さをアピールする芝居をうった話をした。
「芝居だとは気付きませんでした…ただお酒の入ったえり姉は口が悪いと思いましたが。」
「う〜っニアにそういうこと言われると刺さるよーーごめんね、ニアの前ではもうお酒飲まないから…!」
「むしろ私の前だけにしてください…」
「え?」
「いえ、なんでもありません。そろそろ遅いので私も部屋に帰ります。」
「あ!送っていくよ!」
「大丈夫です。おやすみなさい。」
ニアはエリックがニアの方を見て何かを察してニヤニヤしているのを横目で見ながら部屋を出て行った。
えりはその視線に気付きエリックの方を振り返るとまだニヤニヤしているエリックと目が合う。
眉を上げるえりに対してエリックは何も言わずにただ微笑み返すだけだった。
クローン人間fin...
コンコン、とドアを叩くのはニア。
そして隣でポケットに手を突っ込んだまま立っているのは先程ニアと偶然出会ったL。
2人はエリックがえりの部屋に転がり込んだ様子が気になってその日の夜にえりの部屋を尋ねに来ていたのだ。
ドアが開いたと同時にお酒の匂いがふわりと香り、2人を迎えたのはエリックだった。
「やぁ、来ると思ってたよ。2人とも心配性だからね。」
エリックは微笑みながらどうぞと手招きすると2人は部屋の中に入っていった。
そこにはパジャマに着替えたえりが顔をほんのり赤くさせながらソファで寛いでいる姿があった。
「Lくんにニア〜いらっしゃい〜」
えりは起き上がり、ニアの方に少しおぼつかない足取りで歩き、抱きしめた。
「えり姉お酒臭いです。」
ニアは自分からえりを引き剥がそうと力を込めるも、大人の力に敵わないようだった。
えりはそんなニアに構わず頬をスリスリと合わせて楽しんでいた。
「随分と出来上がってますねー。あ、ケーキ発見。」
「ちょっと何勝手に人の家の冷蔵庫物色してるの?ニアはあんな大人になっちゃダメだよ。」
「ケーキは食べられるために生まれてきているんです。こんなところに閉じ込められていては可哀想じゃないですか。もぐもぐ。」
「そのケーキは私に食べられるのを待っててくれたんだよ。お風呂上がりに食べようと思ったのに…せめて一口だけ!」
「残念、もう全部食べちゃいました。ごちそうさまです。」
Lは自分の口の端についたクリームを指で取り、ペロリと舐めて見せる。
相変わらずのスイーツの食べる速さに凹み、えりは床にしゃがみ込んだ。
やっと解放されたニアは少しだけえりを憐んでいたが、また引っ付かれると面倒だと思って何も言わなかった。
そこでえりに救いの言葉をかけてくれたのはエリックだった。
「こんなこともあろうかとプリンを作っておいたよ。」
「エリック〜!!お前本当に最高だな!さすが私の兄ってとこかな〜!」
えりは今度はエリックの首に腕を回して、2人でHAHAHA!という文字が似合いそうな大笑いしていた。
「すごく仲良さそうですね。びっくりしました。」
Lは急な展開からの光景についていけていないようで、キョトンとしていた。どうやら想定外だったらしい。
「やっぱ仲良くなるにはお酒かなって思って一緒に飲みながら話してみたらさ!いい奴じゃん!なぁ兄妹?」
エリックも一緒になってアハハ!と笑っていてどこからどうみても兄妹にしか見えない光景だった。
「えり姉ってお酒飲むとこんな感じなんですね…私の前では中々飲まないので貴重なシーンを目撃しているかもしれません。」
「ニアくん、あんな大人になってはダメですよ。お酒は飲んでも飲まれるな、ですから。」
「私の場合お酒はコミュニケーションなの!ニアに私のイメージ下げるようなこと言わないでくださいー。」
「それにしても本当に仲が良いですね。心配して損しました。これはお詫びにケーキ奢ってもらうしかないですね。」
Lが急に話題を戻したことにえりは不満そうに唇を尖らせた。
しかもLはまだケーキを要求してきている。
これに対してさすがのえりも呆れて酔いが覚めてくるのを感じていた。
「えり姉はそういうところありますからね。」
「そういうというのは?」
「自分が好きってところです。」
「あー、なるほど。」
「待って待って、私ナルシストじゃないよ!?」
ニアの突然な爆弾発言にえりは完全にに酔いから覚めた。
「ではエリックに聞いてみましょう。エリック、あなたは自分自身が好きですか?。」
「うん、好きだよ。顔も整ってる分類だし、運動神経も良し、頭も悪くない。嫌いになる要素なんてあるかな?」
エリックはそう言うと、皆に軽くウィンクをしてみせた。
「エリック〜!!お前裏切ったな〜!!」
「え、でも僕もえりのこと好きだからそういうことなんだと思ってたよ?」
「も、もうしゃべらないでくれ…恥ずかしいから…」
これ以上喋られては自分の全てが曝け出されそうでえりはエリックの口を手で塞いだ。
しかしエリックはそんな状態でも楽しそうに笑っているようだった。
そんな光景もまた2人がまるで仲の良い兄弟のように見せる。
「どうやらエリックはえりより物事を客観的に見るのが上手…というより恥ずかしさがないからベラベラと本音を喋ってしまうのでしょうか?いや、それとも…?」
「えり姉はそういうところがありますからね。」
「そういうというのは。」
「チャラさです。えり姉は紳士的だと言うでしょうが女性には特に優しいです。」
「なるほど。ではえりは男になったらチャラさが増すってことですね。」
「冷静に私のこと分析されてると恥ずかしさで死にそうなんだけど…」
「えり、大丈夫だよ。僕が隣にいるよ?」
「傷口を抉るなぁ…」
エリックにトドメを刺されてえりは床の上で丸まってしまった。
「やはりえり兄はチャラいですね。」
「そうかな?ただ可愛い子を放っておけないだけだよ。」
「うわー。ガチですね。さすがに引きました。」
Lは最後の方を少し大きめな声で、床で丸くなりながら耳を塞いでいるえりに聞こえるように言った。そんなえりは更に縮こまってしまう。
「ではお邪魔しましたー。とりあえず3ヶ月間よろしくお願いします。」
えりに何か言われる前にLはそそくさと部屋を後にした。
部屋に取り残されたのは片付けを始めたエリック、床で縮こまっているえりとその様子をぼんやりと眺めているニアだった。
そこでえりがボソリとニアに声をかける。
「Lくん帰った?」
「そのようです。」
ふぅと息を吐き、髪の毛を整えながらえりは起き上がり、ニアの方を向いた。
そんなえりの顔はさっきまでの恥ずかしがっている顔ではなく、いつも通りの余裕のある表情をしていた。
「少し大袈裟だったかな?」
「何がですか?」
「エリックと仲の良いアピール。」
「…!」
えりはLが心配して様子を見にくるだろうと分かっていたため、彼を安心させるためにお酒の力も借りて大袈裟な態度で仲の良さをアピールする芝居をうった話をした。
「芝居だとは気付きませんでした…ただお酒の入ったえり姉は口が悪いと思いましたが。」
「う〜っニアにそういうこと言われると刺さるよーーごめんね、ニアの前ではもうお酒飲まないから…!」
「むしろ私の前だけにしてください…」
「え?」
「いえ、なんでもありません。そろそろ遅いので私も部屋に帰ります。」
「あ!送っていくよ!」
「大丈夫です。おやすみなさい。」
ニアはエリックがニアの方を見て何かを察してニヤニヤしているのを横目で見ながら部屋を出て行った。
えりはその視線に気付きエリックの方を振り返るとまだニヤニヤしているエリックと目が合う。
眉を上げるえりに対してエリックは何も言わずにただ微笑み返すだけだった。
クローン人間fin...
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