デスノマンション!(ギャグ)
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特殊設定ありなのでこのシリーズ専用の名前変換があります。
是非お使いください。
デスノートのキャラたちが皆同じマンションに住んでる設定のギャグ世界線です。深く考えずに読んでいただければと思います。
主要人物の大体の年齢設定:
えりー社会人
Lー社会人
月、ミサー大学生
メロ、マット、ニアー中学生(ニアだけ通信)
他にもキャラは登場しますが、原作の第一部の時間軸と考えれば分かりやすいかと思います。
ーーーーーーー
「おはようニア」
ぼんやりとした意識の中、ニアは自分を呼ぶ声が聞こえた。
ニアは通信の授業を受けているため、朝早く起きる必要がない。
録画された授業をその日のうちに見て、宿題を終わらせるだけだ。
そんな生活では不健康だと管理人のえりが毎朝起こしに行っていた。
ニアを含め、親がいない子供達が他にも何人かこのワイミーズマンションに住んでいる。
オーナーのワイミーは元からこのマンションを孤児院にしようとしてたらしく、身寄りのない子供達を何人か養子としてマンションに迎え入れていた。
「おや、今日はまだお眠かい?」
もう一度聞こえてくるその声にニアは違和感を感じた。
その声は男の声だった。いつも起こしにくるえりは女性だ。
それに気付くと意識がハッキリと浮上し、ニアは声の主と目が合う。
黒い髪、アジア系の整った顔にベスト姿。
その容姿はまるでえりを男にしたかのようなイメージだった。
しかしえりから兄弟はいないと聞いたことがあったニアは理解が追いつかなかった。
すると、玄関の方からいつものノックの後に鍵が開けられる音が響いてくる。
「ごめんニア遅くなっちゃってーねぇ聞いt…」
玄関から入ってきたのは紛れもないえりだ。
えりは自分にそっくりの男を見て固まった。
「ニア、どなた…?」
「えり姉の親戚でないのならば完全に知らない人ですね。」
「確かにそっくりだね…生き別れの兄妹?どなたでしょうか?」
「私?いや、僕か?僕はえりだよ。」
同じ顔に同じ名前のその男にニアとえりは困惑していた。
だがそのもう1人のえりは2人に危害を加える訳ではなく、ただニアのベッドに腰掛けていただけだった。
しばらくの間気まずい空気の中で沈黙が流れた。
「扉が開けっ放しですよー。不用心です。」
沈黙は玄関の方からまた一つ新たな声が増えたことにより破かれ、そこにはLが立っていた。
「あ、ここにいましたかえり2号。」
「えり2号!?」
「はい。えり2号くんです。」
「Lくん…詳しく説明してくれる?」
いきなり現れたLより彼の言った言葉にニアとえりは更に事態を掴めずにいた。
「話せば長くなりますが…ふと、えりがもし男だったら?と思ったんですよ。」
「うん?」
「それでえり2号を作った訳です。以上です。」
「全然話が短すぎるんだけどつまりLくんがえり2号を作って、それが彼だってこと?」
「はい。」
「ちなみに1号はどうなったんですか?」
「ニアくんいい着眼点です。1号はアンドロイドでした。中々いい出来だったのですが水に弱くてボツになりました。2号は1号で使ったAIをえりのDNAを少しいじったクローン人間に学習させた個体です。」
「すごすぎる技術なんだけどいつから作り始めてたのそれ?」
「企業秘密です。」
「大体クローン人間なんて法律で禁止されているんじゃ…」
「バレなきゃ大丈夫です。あ、もしかして通報するつもりですか?」
「Lくん…流石にドン引きだよ…通報…」
えりはポケットから携帯を取り出そうとするとLがその腕を掴んで阻止しようとしていた。
「待ってください。それは困ります。一旦落ち着きませんか?」
「知らない間に幼馴染みが自分のクローンを作っていたんだけどLくんが同じ立場だったら落ち着いてられる?」
「それは無理ですね。」
即答で答えるLにえりは呆れるが、Lはまだ腕を離してくれそうになかった。
「では、ニアくんに聞いてみましょう。あなたならえり2号くんを捨てられないはずです…!」
「…」
無理矢理大人たち2人の会話に参加させられたニアはジト目でLを見つめていたが、ゆっくり口を開いた。
「通報するということはこのえり2号を処分、つまり殺すことになります。えり姉と同じ顔が死ぬというのは気持ちがいいものではないですね。」
「ですよねニアk」
「最後まで聞いてください。せっかく生まれた命です。とりあえず期限付きで様子を見るというのはどうでしょうか?えり姉のAIが搭載されているのであればえり2号はこの案に納得してくれるはずです。どうでしょうか?」
「僕はそれで構わないよ。」
えり2号はにこりと微笑んだ。その顔に少し罪悪感を感じたえりは、
「まぁそういうことなら…」
とニアの提案に同意を示した。
「いやー素晴らしいですニアくん。ありがとうございます。」
Lはニアの元に行き、ブンブンと勢いよく握手をした。
ニアにとってLは憧れの存在だったため、その握手に少し照れているようだった。
ニアが自分の味方をしてくれると分かっていてニアも巻き込んだのかと思ったえりだったが、口には出さなかった。
「とりあえず期限は3ヶ月でどうでしょうか?あ、あと名前が必要ですね。他の住民たちにも紹介する際にえり2号だと完全に浮いてしまいます。」
「まぁ3ヶ月…少し長いような気がするけど、まずは3ヶ月っていう言葉があるくらいだしいいでしょう。」
「えりの名前を男性っぽくして…エリックなんてどうでしょうか?」
「いいんじゃない?で、私の兄だって説明すればいいの?」
「はい。のみ込みが早くて助かります。」
「エリック…ってことはえり兄?」
ニアの言葉にえり2号、もといエリックはニアの頭を撫でながら頷いた。
「えり兄か!いいね。えり姉もよろしくね。」
「私のことはえりでいいよ。エリックって呼ばせてもらうから。」
えりは自分と同じ顔にえり姉と呼ばれることに違和感を感じて頭をかきながら答えた。
「これで解決ですね。エリックは私の部屋に住まわせるつもりでしたが兄妹ということならえりの部屋の方が適任でしょうか。」
「Lくん、それ私にエリックの世話押し付けてない?」
「いえ…そんなことは…」
Lはえりからゆっくりと目線を逸らして後退りをしていた。Lならばバレないように嘘を言えるが、こうやってバレバレの嘘を付く時は…
「煽ってますね。」
ニアがえりの思っていることを代弁する。
えりを怒らせてその間に逃げるつもりなのだろう。実際、そんなことをされたらLに呆れて自分が世話をするしかないと覚悟を決めるのがえりの性格だ。ハァ…と深いため息をつき、えりはエリックを自分の部屋に引き取ることにした。
特殊設定ありなのでこのシリーズ専用の名前変換があります。
是非お使いください。
デスノートのキャラたちが皆同じマンションに住んでる設定のギャグ世界線です。深く考えずに読んでいただければと思います。
主要人物の大体の年齢設定:
えりー社会人
Lー社会人
月、ミサー大学生
メロ、マット、ニアー中学生(ニアだけ通信)
他にもキャラは登場しますが、原作の第一部の時間軸と考えれば分かりやすいかと思います。
ーーーーーーー
「おはようニア」
ぼんやりとした意識の中、ニアは自分を呼ぶ声が聞こえた。
ニアは通信の授業を受けているため、朝早く起きる必要がない。
録画された授業をその日のうちに見て、宿題を終わらせるだけだ。
そんな生活では不健康だと管理人のえりが毎朝起こしに行っていた。
ニアを含め、親がいない子供達が他にも何人かこのワイミーズマンションに住んでいる。
オーナーのワイミーは元からこのマンションを孤児院にしようとしてたらしく、身寄りのない子供達を何人か養子としてマンションに迎え入れていた。
「おや、今日はまだお眠かい?」
もう一度聞こえてくるその声にニアは違和感を感じた。
その声は男の声だった。いつも起こしにくるえりは女性だ。
それに気付くと意識がハッキリと浮上し、ニアは声の主と目が合う。
黒い髪、アジア系の整った顔にベスト姿。
その容姿はまるでえりを男にしたかのようなイメージだった。
しかしえりから兄弟はいないと聞いたことがあったニアは理解が追いつかなかった。
すると、玄関の方からいつものノックの後に鍵が開けられる音が響いてくる。
「ごめんニア遅くなっちゃってーねぇ聞いt…」
玄関から入ってきたのは紛れもないえりだ。
えりは自分にそっくりの男を見て固まった。
「ニア、どなた…?」
「えり姉の親戚でないのならば完全に知らない人ですね。」
「確かにそっくりだね…生き別れの兄妹?どなたでしょうか?」
「私?いや、僕か?僕はえりだよ。」
同じ顔に同じ名前のその男にニアとえりは困惑していた。
だがそのもう1人のえりは2人に危害を加える訳ではなく、ただニアのベッドに腰掛けていただけだった。
しばらくの間気まずい空気の中で沈黙が流れた。
「扉が開けっ放しですよー。不用心です。」
沈黙は玄関の方からまた一つ新たな声が増えたことにより破かれ、そこにはLが立っていた。
「あ、ここにいましたかえり2号。」
「えり2号!?」
「はい。えり2号くんです。」
「Lくん…詳しく説明してくれる?」
いきなり現れたLより彼の言った言葉にニアとえりは更に事態を掴めずにいた。
「話せば長くなりますが…ふと、えりがもし男だったら?と思ったんですよ。」
「うん?」
「それでえり2号を作った訳です。以上です。」
「全然話が短すぎるんだけどつまりLくんがえり2号を作って、それが彼だってこと?」
「はい。」
「ちなみに1号はどうなったんですか?」
「ニアくんいい着眼点です。1号はアンドロイドでした。中々いい出来だったのですが水に弱くてボツになりました。2号は1号で使ったAIをえりのDNAを少しいじったクローン人間に学習させた個体です。」
「すごすぎる技術なんだけどいつから作り始めてたのそれ?」
「企業秘密です。」
「大体クローン人間なんて法律で禁止されているんじゃ…」
「バレなきゃ大丈夫です。あ、もしかして通報するつもりですか?」
「Lくん…流石にドン引きだよ…通報…」
えりはポケットから携帯を取り出そうとするとLがその腕を掴んで阻止しようとしていた。
「待ってください。それは困ります。一旦落ち着きませんか?」
「知らない間に幼馴染みが自分のクローンを作っていたんだけどLくんが同じ立場だったら落ち着いてられる?」
「それは無理ですね。」
即答で答えるLにえりは呆れるが、Lはまだ腕を離してくれそうになかった。
「では、ニアくんに聞いてみましょう。あなたならえり2号くんを捨てられないはずです…!」
「…」
無理矢理大人たち2人の会話に参加させられたニアはジト目でLを見つめていたが、ゆっくり口を開いた。
「通報するということはこのえり2号を処分、つまり殺すことになります。えり姉と同じ顔が死ぬというのは気持ちがいいものではないですね。」
「ですよねニアk」
「最後まで聞いてください。せっかく生まれた命です。とりあえず期限付きで様子を見るというのはどうでしょうか?えり姉のAIが搭載されているのであればえり2号はこの案に納得してくれるはずです。どうでしょうか?」
「僕はそれで構わないよ。」
えり2号はにこりと微笑んだ。その顔に少し罪悪感を感じたえりは、
「まぁそういうことなら…」
とニアの提案に同意を示した。
「いやー素晴らしいですニアくん。ありがとうございます。」
Lはニアの元に行き、ブンブンと勢いよく握手をした。
ニアにとってLは憧れの存在だったため、その握手に少し照れているようだった。
ニアが自分の味方をしてくれると分かっていてニアも巻き込んだのかと思ったえりだったが、口には出さなかった。
「とりあえず期限は3ヶ月でどうでしょうか?あ、あと名前が必要ですね。他の住民たちにも紹介する際にえり2号だと完全に浮いてしまいます。」
「まぁ3ヶ月…少し長いような気がするけど、まずは3ヶ月っていう言葉があるくらいだしいいでしょう。」
「えりの名前を男性っぽくして…エリックなんてどうでしょうか?」
「いいんじゃない?で、私の兄だって説明すればいいの?」
「はい。のみ込みが早くて助かります。」
「エリック…ってことはえり兄?」
ニアの言葉にえり2号、もといエリックはニアの頭を撫でながら頷いた。
「えり兄か!いいね。えり姉もよろしくね。」
「私のことはえりでいいよ。エリックって呼ばせてもらうから。」
えりは自分と同じ顔にえり姉と呼ばれることに違和感を感じて頭をかきながら答えた。
「これで解決ですね。エリックは私の部屋に住まわせるつもりでしたが兄妹ということならえりの部屋の方が適任でしょうか。」
「Lくん、それ私にエリックの世話押し付けてない?」
「いえ…そんなことは…」
Lはえりからゆっくりと目線を逸らして後退りをしていた。Lならばバレないように嘘を言えるが、こうやってバレバレの嘘を付く時は…
「煽ってますね。」
ニアがえりの思っていることを代弁する。
えりを怒らせてその間に逃げるつもりなのだろう。実際、そんなことをされたらLに呆れて自分が世話をするしかないと覚悟を決めるのがえりの性格だ。ハァ…と深いため息をつき、えりはエリックを自分の部屋に引き取ることにした。
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