～あとがき(解説)～

自分が思う分かりづらかった点の解説となります。少し長いです。

ニア視点に入る前にえりの首元にナイフが近づく描写がありますが、この時ギリギリのところでその位置をズラすことに成功しました。ニアはえりの顔を見た時に深いナイフの切り傷があることを見つけていますが、その時の傷です。えりが避けたことにより致命傷は免れましたが、もし生きていたら一生残る傷跡になっていたでしょう。

20人以上の敵を一人で全員殺したのかって話ですが、そういう訳ではないです。ニアがビルの前に停まっていた車がいなくなっていることに気づいているので確実に最低でも1人は逃げてます。敵はえりの時間稼ぎの戦いを見て援軍が来ることを察知して撤収の準備にかかっていました。そのため少し倒すのがやりやすくなり、大半を鎮圧することに成功しました。倒しやすいと言っても身体は銃痕だらけです。アドレナリンと、ニアが自分がまだ生きていることを信じて戻ってくるからその期待に応えたい、という強い意志だけで戦ってます。諦めたら殺されるので。敵だって早く殺して撤収したいと思ってますから。

ただ、まだ生きていた敵は自分たちの仲間が逃げたことを確認し、遠くから援軍のサイレンが聞こえたことによって自爆を図りました。この時命からがら生きていたえりは援軍の気配に喜びながらニアにメッセージを送ろうとしています。だけど嫌な気配を感じて書き途中のまま、電源を落としてポケットにしまったところで爆発に巻き込まれます。ここでえりが気付かなかったらそのまま送信していましたが携帯は吹っ飛んで壊れていました。えりの死体を見つけた時に同時にメッセージも見つけて欲しかったので爆発に気付くえりの√で書きました。途中で「ねぇニア褒めて」と車の中で受信してからのビル爆発を目撃するのも面白そうですけどね。

えりは元々軍にいた経験があることも関係して、ニアは最高の勲章をと言っています。えりの表彰式と同時に葬式が行われますが、その時に最後のニアからの手紙が棺桶に入れられます。その手紙の内容には最高の勲章と共に最愛の証をと書いてありますが、この最愛の証というのは結婚指輪のことです。なので渡すのはまだ先だと思っていましたが、と言っています。

今回はニアが舌打ちしたり、ビックリマークをつかったり、泣いたりと、柄にもないことをいろいろしていますが、その柄にもないニアの感情を引き出したえりという存在の大きさを表現したかったです。死ネタは心が苦しくなりますが、残された者の感情が色濃く出るので好きです。ここまで読んでいただきありがとうございました！エモエモに書けてるといいな〜！！