01.もとはと言えば
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———……雨が降ってきた。
「ぎえー! 急にひでー雨だゾ!」
!!!!!!!!
こ、この声は。
「ぎゃっはっは!
コウモリが水鉄砲くらったみたいな間抜けな顔してるんだゾ!」
コウモリじゃなくて鳩が豆鉄砲では……?
いやでも魔法のある世界ではこれが正解なのか……??
わ、わから~~~~ん!!!!
つっこめないのがいちばんキツい!!!!!!
ひとりで色々と考えていると、再度 不法侵入を犯したことをさらりと告げられる。
きみねえ、あの学園長を見た後でそんなことして……
ほんと、大丈夫なの……
「オレ様が入学を諦めると思ったら大間違いなんだゾ!」
警備員さ~~~~ん!!!!!!!
ほんと誰かこの子に教育を……躾を施して!!!!
……でも。
「……どうしてそんなにこの学校に入りたいの?」
話を聞けば、自分は天性の大魔法士で、ずっと黒い馬車の迎えを待っていたと。
いつまで経っても来ないので、自分からやって来た。
……たぬきくんじゃなくて、忠犬くんだったのかも……
いや、そんなことはないか、このお腹的に。笑
ほのぼのと会話をしていると、しずくがぽとり。
……最悪。雨漏りだ。
何か所雨漏りしているんだろう。バケツか何かを……
「こんな雨漏り、魔法でパパーっと直しちまえばいいんだゾ。
……って、オマエ魔法使えねえのか。
ププーッ! 使えねえヤツだゾ!」
イラッ……
この子に手伝いを頼むのはもう諦めよう。早くしないとここが水没しちゃう。
さっさとバケツを探して……あたっ! つめたい!!
あんの学園ちょお~~~~……って。
……今、なにか物音がしたような。
「!!!!!!!!!」
———……これが、わたしとオンボロ寮のゴーストたちの、初対面だった。