01.もとはと言えば
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「———……もう怒ったゾ!」
ふな"~~~~っ!!!
雄叫びを上げたグリムが、青い炎をぶわりと放った。
あーあ……という気持ちと、いけー!やったれーー!!という気持ちが混在して、うまく動けない。
うわっと叫んで、エースは炎を跳び除けた。
これに対しても、わたしの半分は「大事にならなくてよかった」と胸をなでおろし、
残りの半分が「もう手遅れだ!もっとやっちまえ!!」と腕を振り上げる。
グリムの怒りは、ちょっと炎を撃ったくらいではやはり治まらないらしい。
爆発頭をもっと爆発させてやる、と言い渡した。
「へぇ~。オレとやろうなんて良い度胸じゃん。」
爆発頭と言われて、エースもイラっと来たらしい。
グリムをチリチリトイプードルにすると宣言して、臨戦態勢を取る。
グリムとエースのバトルが始まった。
グリムは勢いよく炎を吹き出す。
それを避け、エースが激しい風を魔法で発生させる。
炎が曲げられ、グリムは不満そうに唸った。
気が付けば、オーディエンスが増えて、ヤジが飛び交うようになった。
風を操る魔法もあるんだ。
でも……炎って酸素を燃やすわけだから……風に吹かれると燃え上って、大変なことになるんじゃ……
そこまで思い、戦闘中の二人ではなく炎を見遣る。
「「 あ"-っ! 」」
「ハートの女王の石像が黒焦げに!」
や、やっぱり大変なことになってしまった……!!!
ど……どうしよう。
これ、あの学園長に見つかってしまったらえらいことになるのでは。
グリムは責任をすべてエースに押し付け、なおバトルを続けようとする。
も~~!! グリム!!
ここに通いたいなら良い子にしてないと……!!!!!
エースも臨戦態勢を改めて取る。
この二人……!!!!!!
どうにかして喧嘩を辞めさせないと、と おろおろしていると。
「こらー!!! なんの騒ぎです!」
いちばん見つかりたくない人が現れた。