01.もとはと言えば
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「———……とりあえず。」
学園長の言葉を必死の思いで待つ。
何やらわたしには、調教師や猛獣使いとしての才能がある……らしい。
正直、自覚なんてぜんぜんない。
すごいことなんて何もしてない、ただ協力しただけ。
でも なんにせよ 才能があると言われて嫌な気は全くしない!
「とりあえず——当面の宿については、ここを無料でご提供します。」
!!!!
「ですが、衣食については自分で支払っていただかねばなりません。」
そりゃそうだよね……
この数時間でだんだんこの人の性格がわかってきた。
損得勘定がすごい。
逆に言えば、得だと思ってもらえたら勝ち。
わたしはいつも、損得じゃなく情で動いたりしちゃうから、この人との勝負に勝つのは難しいかもしれないけど……。
そんなふうに思っていると、二人一組で 学内整備や清掃を担当する『雑用係』に任命された。
え~~っ、これほんとうに雑多に仕事押し付けられちゃうやつだよ!!
でも図書館の利用許諾があるのはほんとうに優しい。
労働後とはいえ、利用が制限されているのといないのとでは雲泥の差だ。
読書はそこまで苦手でもないし、勉強して悪いことはない。
「では二人とも。
明日からナイトレイブンカレッジの雑用係として励むように!」