バレンタイン2025
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
※時間軸不明の謎設定
※直接描写無いですが大人な関係注意
「キャプテン、入るよー」
こんこんと何回かドアを叩き、反応がないので一言いって勝手にドアを開ける。本当に入って欲しくない時は鍵をかけているはずなので問題ない。ガチャリと開いたドアの隙間から中を覗くと、机に向かって本を読み耽ってるローがいた。
「キャプテーン」
真横に立ち声をかけるが、反応がない。どれだけ集中しているのか。持ってきたハーブティーを机に置き、ポケットから大粒のチョコレートを取り出す。包み紙を剥がし摘んだ。
「ロー!!」
肩をぽんと叩けばさすがに気が付いたようで、顔をこちらへ向けた。
「ていっ!」
何かを言おうとしたローの口に、先ほどのチョコレートを放り込んだ。ローは驚きながらも勢いでチョコレートを噛む。大粒だったので噛んで分けないと喋りづらいだろう。一応、ご丁寧に味わうようにもぐもぐと食べた後、ローはようやく口を開いた。
「おい、勝手に人の部屋に入ってきて何しやがる」
「だってキャプテン何回呼んでも全然部屋から出てこないから」
「……」
今何時だと思ってるの、と時計を指差す。ちょうどもうすぐ日付が変わりそうな時間帯だ。朝ごはんは(半分寝ながら)食べにきていたが、その後引きこもってしまい、この時間。当然、昼も夜も食べていない。さすがにこんな時間になっていたのは気付いてなかったらしく、ローはそれ以上何も言わなかった。
「そんなに面白い本なの?」
「面白いというか、勉強にはなるな。こないだトニー屋に借りたやつで……」
「チョッパーくん、可愛いよねェ」
ひょいと本を覗き込む。内容はよくわからないが、病気の話が書いてあるので、どちらかというとローの専門外の分野だ。チョッパーが内科医寄りなのでこうして情報交換をしているのかもしれない。医者の友達が出来て楽しそうで何よりだ。本をまじまじと眺めていると、ふと横から視線を感じた。
「どうしたの?」
「何か用があったんだろ」
「あー、さっきのチョコ渡しに来たんだよ。日付変わる前に渡そうと思って。ハッピーバレンタイン!」
「……一個だけなのか」
「だって最近ちゃんと買い物できる島寄れてなかったし……私のおやつ用のチョコしかなくて」
どうにもタイミングが悪かった。どこかしら寄れるだろうと思って油断していたら、ずっと海の中の生活になってしまい、残り少ないおやつのチョコレートをこうして持参したわけだ。
「そう言えばそうだな。次寄れそうな島あったら寄るか……」
「一応もう一個あるから、食べる?まだ起きてるんでしょ?」
「お前のなんだろ」
「別に、次の島でまた買い込むから良いよ。べポが淹れてくれたハーブティーもあるから一緒にどうぞ」
ベポの淹れてくれた特製ハーブティー。昔からローが寝付けない時にベポが淹れてくれる。今日も心配したベポが淹れたものをシノが届けに来たのだ。ハーブティーをローに近づけて、その横にチョコレート一粒を置く。その様子をじっと見守るロー。
「いや……もう寝る」
「あれ、珍しい」
やはり邪魔してしまっただろうか。集中力が途切れてしまったのかもしれない。ぼんやりとしたその瞳は若干焦点があっていないように見える。シノとしてはローに寝て欲しくてハーブティーを持って来たので、良かったと言えば良かったのだが。
「チョコはともかく、せっかくだからこれは飲んでね」
「あぁ」
「じゃあおやすみ」
そう言ってドアの方へ向かおうとしたシノ。しかし、ローに服の裾を掴まれ立ち止まった。
「ロー?」
「何で戻るんだ?」
「なんでって……」
「……お前もここで寝ていけば良いだろう」
普段は見上げることのほうが多いローの上目遣いにぞくりとする。これはもしや数日徹夜しているやつかもしれない。半分思考回路が寝た状態でシノを誘っている。大好きな人からのこんなお誘いを誰が断れるだろうか。
「……良いん、ですか……?」
「だめな理由があるのか?」
即答で喜んでと答えたいところだが、強いて言うなら、ちゃんと寝て欲しいのだが。シノがいてはそれを邪魔してしまわないか心配だ。
「シノ」
「うん?……んっ!?」
葛藤していたせいでローの動きに気付けなかった。
最後のチョコレートをシノの口に突っ込まれた。元々シノ用の物だったのでかなり甘い。もしかしたら、ローの口には合わなかったのではないか。そんなことを考えながらもぐもぐと何回か噛んだところで、腕を掴まれぐいと引かれた。そのまま唇に、ローの唇が押し当てられる。啄むような口付けに思わずシノも軽く口を開いてしまうと、そっと隙間から彼の舌が入ってきた。
「………んぁ、ん………っ」
長い口付けに腰が砕けそうになるのを力強く支えられた。椅子に座っていたはずのローがいつのまにか立ち上がっている。ようやく解放されたタイミングで、溶け切ったチョコレートと混ざり合った唾液を飲み込んだ。……これは、甘すぎる。
「で、戻るのか?」
ペロリと自分の唇についたチョコレートを舐めとるロー。先ほどまでの眠そうだったローはどこへ行ってしまったのか。本当に寝る気はあるのだろうか。しかし、こんなに求められて戻れるわけがない。
やっとのことで首を横に振ると、ローは満足げにシノを抱き抱えベッドへ運んだ。ゆっくりと丁寧に降ろされる。視界いっぱいに埋め尽くされた彼の表情を見て、これは当分眠れないだろうと、他人事のように考えていた。
***
「あ、キャプテンおはよう!」
「あぁ、おはよう」
ベポとシャチとペンギンで食堂で朝食をとっていると、ローがやってきた。昨日はよく眠れたようで、昨日の朝とは違いスッキリした顔をしている。食事をトレーに取り、ペンギンの隣に座るロー。
「キャプテン何徹してたの?」
「まだ二徹だった」
「まだ、じゃねェけどな」
けらけらと笑うシャチ。本来であれば毎日ちゃんと寝て欲しいところなのだが、この人は油断をするとすぐに夜更かしするのだ。
「昨日はよく眠れたんだな、良かったよー」
「あぁ、あのハーブティー淹れたのベポだよな、ありがとな」
「うん、シノに届けてもらって……そういえばシノいねェな」
キョロキョロとするベポ。確かにいつもはこの時間には食堂に現れているはずだ。イッカクが普通に食事をとっており何も言ってこないということは、体調不良とかではないのだろう。
「まだ寝てるが……そのうち起きてくんだろ」
「そっか」
「そんなことより、次どっか寄れそうな島寄るぞ。ベポここらの海域の島わかるか?」
「うん!あとで海図持ってくるよ」
ベポがにこにこと答える。どうやら近々どこかに上陸するらしい。さっさと朝食を終え、立ち上がるローとベポ。すぐに話し合いをするようだ。
「お前らも食べ終わったら来いよ」
「あー、すぐ行くよ」
ひらひらと手を振り、二人を見送る。それからしばらくして、ペンギンはちらりとシャチを見た。
「……なぁ、シャチ」
「言うな、ペンギン。キャプテンが元気で良かったってこった」
「そうだな、俺らはなんも知らねェよな」
その後、遅れてやってきたシノは、声を枯らしながらも、何事もなかったかのように次の島の相談に合流した。シャチとペンギンはまたしても顔を見合わせたが、"誰か"の視線を感じ、何も言わずに、その話し合いを続けたのだった。
end.
※直接描写無いですが大人な関係注意
「キャプテン、入るよー」
こんこんと何回かドアを叩き、反応がないので一言いって勝手にドアを開ける。本当に入って欲しくない時は鍵をかけているはずなので問題ない。ガチャリと開いたドアの隙間から中を覗くと、机に向かって本を読み耽ってるローがいた。
「キャプテーン」
真横に立ち声をかけるが、反応がない。どれだけ集中しているのか。持ってきたハーブティーを机に置き、ポケットから大粒のチョコレートを取り出す。包み紙を剥がし摘んだ。
「ロー!!」
肩をぽんと叩けばさすがに気が付いたようで、顔をこちらへ向けた。
「ていっ!」
何かを言おうとしたローの口に、先ほどのチョコレートを放り込んだ。ローは驚きながらも勢いでチョコレートを噛む。大粒だったので噛んで分けないと喋りづらいだろう。一応、ご丁寧に味わうようにもぐもぐと食べた後、ローはようやく口を開いた。
「おい、勝手に人の部屋に入ってきて何しやがる」
「だってキャプテン何回呼んでも全然部屋から出てこないから」
「……」
今何時だと思ってるの、と時計を指差す。ちょうどもうすぐ日付が変わりそうな時間帯だ。朝ごはんは(半分寝ながら)食べにきていたが、その後引きこもってしまい、この時間。当然、昼も夜も食べていない。さすがにこんな時間になっていたのは気付いてなかったらしく、ローはそれ以上何も言わなかった。
「そんなに面白い本なの?」
「面白いというか、勉強にはなるな。こないだトニー屋に借りたやつで……」
「チョッパーくん、可愛いよねェ」
ひょいと本を覗き込む。内容はよくわからないが、病気の話が書いてあるので、どちらかというとローの専門外の分野だ。チョッパーが内科医寄りなのでこうして情報交換をしているのかもしれない。医者の友達が出来て楽しそうで何よりだ。本をまじまじと眺めていると、ふと横から視線を感じた。
「どうしたの?」
「何か用があったんだろ」
「あー、さっきのチョコ渡しに来たんだよ。日付変わる前に渡そうと思って。ハッピーバレンタイン!」
「……一個だけなのか」
「だって最近ちゃんと買い物できる島寄れてなかったし……私のおやつ用のチョコしかなくて」
どうにもタイミングが悪かった。どこかしら寄れるだろうと思って油断していたら、ずっと海の中の生活になってしまい、残り少ないおやつのチョコレートをこうして持参したわけだ。
「そう言えばそうだな。次寄れそうな島あったら寄るか……」
「一応もう一個あるから、食べる?まだ起きてるんでしょ?」
「お前のなんだろ」
「別に、次の島でまた買い込むから良いよ。べポが淹れてくれたハーブティーもあるから一緒にどうぞ」
ベポの淹れてくれた特製ハーブティー。昔からローが寝付けない時にベポが淹れてくれる。今日も心配したベポが淹れたものをシノが届けに来たのだ。ハーブティーをローに近づけて、その横にチョコレート一粒を置く。その様子をじっと見守るロー。
「いや……もう寝る」
「あれ、珍しい」
やはり邪魔してしまっただろうか。集中力が途切れてしまったのかもしれない。ぼんやりとしたその瞳は若干焦点があっていないように見える。シノとしてはローに寝て欲しくてハーブティーを持って来たので、良かったと言えば良かったのだが。
「チョコはともかく、せっかくだからこれは飲んでね」
「あぁ」
「じゃあおやすみ」
そう言ってドアの方へ向かおうとしたシノ。しかし、ローに服の裾を掴まれ立ち止まった。
「ロー?」
「何で戻るんだ?」
「なんでって……」
「……お前もここで寝ていけば良いだろう」
普段は見上げることのほうが多いローの上目遣いにぞくりとする。これはもしや数日徹夜しているやつかもしれない。半分思考回路が寝た状態でシノを誘っている。大好きな人からのこんなお誘いを誰が断れるだろうか。
「……良いん、ですか……?」
「だめな理由があるのか?」
即答で喜んでと答えたいところだが、強いて言うなら、ちゃんと寝て欲しいのだが。シノがいてはそれを邪魔してしまわないか心配だ。
「シノ」
「うん?……んっ!?」
葛藤していたせいでローの動きに気付けなかった。
最後のチョコレートをシノの口に突っ込まれた。元々シノ用の物だったのでかなり甘い。もしかしたら、ローの口には合わなかったのではないか。そんなことを考えながらもぐもぐと何回か噛んだところで、腕を掴まれぐいと引かれた。そのまま唇に、ローの唇が押し当てられる。啄むような口付けに思わずシノも軽く口を開いてしまうと、そっと隙間から彼の舌が入ってきた。
「………んぁ、ん………っ」
長い口付けに腰が砕けそうになるのを力強く支えられた。椅子に座っていたはずのローがいつのまにか立ち上がっている。ようやく解放されたタイミングで、溶け切ったチョコレートと混ざり合った唾液を飲み込んだ。……これは、甘すぎる。
「で、戻るのか?」
ペロリと自分の唇についたチョコレートを舐めとるロー。先ほどまでの眠そうだったローはどこへ行ってしまったのか。本当に寝る気はあるのだろうか。しかし、こんなに求められて戻れるわけがない。
やっとのことで首を横に振ると、ローは満足げにシノを抱き抱えベッドへ運んだ。ゆっくりと丁寧に降ろされる。視界いっぱいに埋め尽くされた彼の表情を見て、これは当分眠れないだろうと、他人事のように考えていた。
***
「あ、キャプテンおはよう!」
「あぁ、おはよう」
ベポとシャチとペンギンで食堂で朝食をとっていると、ローがやってきた。昨日はよく眠れたようで、昨日の朝とは違いスッキリした顔をしている。食事をトレーに取り、ペンギンの隣に座るロー。
「キャプテン何徹してたの?」
「まだ二徹だった」
「まだ、じゃねェけどな」
けらけらと笑うシャチ。本来であれば毎日ちゃんと寝て欲しいところなのだが、この人は油断をするとすぐに夜更かしするのだ。
「昨日はよく眠れたんだな、良かったよー」
「あぁ、あのハーブティー淹れたのベポだよな、ありがとな」
「うん、シノに届けてもらって……そういえばシノいねェな」
キョロキョロとするベポ。確かにいつもはこの時間には食堂に現れているはずだ。イッカクが普通に食事をとっており何も言ってこないということは、体調不良とかではないのだろう。
「まだ寝てるが……そのうち起きてくんだろ」
「そっか」
「そんなことより、次どっか寄れそうな島寄るぞ。ベポここらの海域の島わかるか?」
「うん!あとで海図持ってくるよ」
ベポがにこにこと答える。どうやら近々どこかに上陸するらしい。さっさと朝食を終え、立ち上がるローとベポ。すぐに話し合いをするようだ。
「お前らも食べ終わったら来いよ」
「あー、すぐ行くよ」
ひらひらと手を振り、二人を見送る。それからしばらくして、ペンギンはちらりとシャチを見た。
「……なぁ、シャチ」
「言うな、ペンギン。キャプテンが元気で良かったってこった」
「そうだな、俺らはなんも知らねェよな」
その後、遅れてやってきたシノは、声を枯らしながらも、何事もなかったかのように次の島の相談に合流した。シャチとペンギンはまたしても顔を見合わせたが、"誰か"の視線を感じ、何も言わずに、その話し合いを続けたのだった。
end.
1/1ページ