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未知なる世界
おなまえは?
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ハッ…と気がつけば自分の部屋にいた。
視線をズラせば心配そうにコチラを見つめる綱吉と、スヤスヤ寝ているランボ君。
そして何故かニヤニヤしているリボーン君がいた。
「ね、姉さん大丈夫っ…?」
「…綱吉…?あれ…、ここ…。」
「オメー家の前で倒れてたんだぞ。」
「!おいリボーンっ…!」
「……ゆ、め…?」
リボーン君の言葉に、どことなく安心して小さく息を吐く。
貧血か何かで倒れてしまったのだろうか。
「名前、どんな夢を見たんだ?」
「え…と…なんか、すごい怖い人の、夢…?でも…なんか、っ…/////」
ふと近づいてきたあの顔を思い出してボッ…と顔が熱くなる。
それを見て何故かリボーンはニヤニヤするし綱吉はアワアワしていて、なんだか不思議な感じが私の身体を包んでいた。
「にしても名前、お前将来はいい女になるぞ。今のうちに俺の愛人になっておくか?」
「へっ…?」
「リボーンっ…!!!」
“姉さんに変なこと言うな!!”とリボーンを怒る綱吉を見ながら、とりあえずケーキを買いに行かなければと思い出した私でした。
Another
ボフンッ…とピンクの煙に包まれて、自分の時代に戻ってきたのかと悟る。
が、その瞬間に唇に何かが触れたものだから思わず身体をビクリと跳ねさせてしまった。
「っ…XANXUSっ…!?」
「チッ…戻ったか…。」
目の前にあるXANXUSの顔を見て、全ての状況を把握する。
この男10年前の私にキスしようとしたのか…と呆れつつ離れようとすれば、腰に伸びてきた腕によってそれは呆気なく阻止されてしまった。
「ちょっ…!!」
「…どこに行く。」
「仕事!綱吉に頼まれてるの!」
「…ほう?」
ピクっ…と眉を動かすXANXUSに、地雷を踏んだかなと思いつつその腕を剥がそうと粘る。
が、そんな努力も虚しく、気がつけば持ち上げられXANXUSの膝の上に座らされてしまった。
「… 名前、てめェ俺より沢田綱吉の方を優先するつもりか?」
「そ、そりゃあ可愛い弟の頼みだしっ…。っていうかまだ未成年の私に手出そうとしたXANXUSには言われたくないっ!」
「!ハッ…1人前に嫉妬か。」
そう言って少し満更でもないような顔をするXANXUSに違う違うと首を振る。
が、もう本人には届いていないようで…。
上機嫌になったXANXUSは私の顔中に優しいキスを降り注いだ。
「だが…惜しいことをした。」
「え、なにが?」
「…てめェのファーストキスをもう1回貰える所だった。」
「!!っ…そ、そんなの私の1回貰えればもう十分でしょっ/////!?」
“10年前のXANXUSにとっておいてあげて正解だよ!!”と怒ればXANXUSは心底可笑しそうに笑った。
…うん。
10年前の私よ、この顔を見てイケメンだと思っただろうに。
本当はとてつもなくめんどくさい男だぞ。
だけど、きっとこの人なら幸せにしてくれるから。
私のためにXANXUSと出会ったら素敵な恋をしてください。
「(…なーんてね。)」
「(にしてもリアルな夢だったなぁ…あの人カッコよかったし…夢ならキスされておけばよかったかな…?)」
END
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