↓↓
未知なる世界
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
最近、私の弟が変だ。
たまにパンツ一丁で街中を走り回っていたり、奇声を上げていたり、いきなり変なイケメンを家に呼んだり…。
「…まさか変な薬とかやってないでしょーね!」
「んなっ!?そんな訳ないだろ!!」
「そーだぞ。コイツは十代目ボンゴレボスになる為に修行をしているだけだからお前は気にすんな。」
「ぼっ…なに?」
「きっ、気にしないで姉さん!!」
“ほら行くぞリボーン!!”と居候の赤ん坊を連れてそそくさとリビングを出ていく弟の綱吉。
少し見ない間に男の子っぽい顔をするようになったなと思う反面、姉である私に隠し事をするようにもなったのかと少しだけ寂しくなった。
「まぁまぁ名前ちゃん、ツー君も中学生の男の子だもの!家族に秘密にしたいことくらいあるわよ〜。」
「お母さん…。だけどさ、久しぶりに帰ってきた姉に少し冷たくない?」
「んふふっ…大学に入ってから名前ちゃんは一人暮らし始めちゃったし、恥ずかしいのかもね。」
“思春期だもの。”と笑うお母さんに相変わらずフワフワしているなと溜め息を漏らす。
こんなフワフワな母と弱虫な弟を置いて一人暮らしする事に少し負い目を感じていたけど…存外寂しいのは私だけなのかもしれない。
「そーだ!名前ちゃん、ナミモリーヌのケーキ買ってきてくれない?」
「え、うん…いいけど。」
「ええと…ツー君とリボーン君、ビアンキちゃんとランボ君でしょ、それからイーピンちゃんとフゥ太君…全部で8個ね!」
「は、8個っ…。(いつの間にこんな大家族になったんだろう…。)」
「3時のおやつに、皆で食べましょ!」
そう言ってニッコリ笑うお母さんに、私は半ば呆れながら頷いた。
「…あれ、綱吉出かけるの?」
リビングを出れば綱吉が慌てた様子で階段を掛け降りてきた。
上着も羽織っているし今から出かけるのだろうが、それにしても焦りすぎじゃないかと少し苦笑いが漏れる。
「!う、うんっ…!ランボが居なくなっちゃったから探しにっ…。」
「ランボ…ってあの、牛柄の服の?」
そう言って首を傾げればコクコクと頷く綱吉。
“もうすっかりお兄ちゃんが板についてるな”なんて呑気に考えていれば、綱吉は靴を履き終えたらしく立ち上がった。
「そうっ!あ、姉さんも買い物行くなら見つけたら捕まえておいてっ!!」
「えっ…わ、わかった…。」
「じゃあ!!」
“ったくランボの奴〜っ!!”と文句を垂れながら出ていく綱吉を見送ってから自分も靴を履いて立ち上がる。
っていうか私本当に蔑ろにされてない?と不満に思いつつ、私も玄関の扉を開けました。
1/4ページ