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ロールキャベツ系男子
おなまえは?
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〜10年後〜
「っ・・・綱吉っ!!!」
「!?な、なにっ・・・?え、俺何かした!?」
「何かした?・・・じゃない!!また怪我して帰ってきたんでしょ!?」
「えっ・・・!?」
アワアワ・・・とテンパる私の幼馴染・・・基、現在の旦那様。
あれから10年経った今でも、彼は変わらず優しくて変わらずお人好し。
弱い人を守るために自分を犠牲にする辺りまでそのままだけど、そんな所も素敵だと言われるくらい良い男に育った。
「名前っ・・・?まだ怒ってるっ・・・?」
「・・・・・・。」
「いやさ、今回はたまたまっていうかっ・・・いきなり始まっちゃって仕方なくっ・・・!」
「っ・・・分かってるけどっ・・・心配なのっ!!」
「!・・・ごめん、ね・・・?」
シュンっ・・・と落ち込んで謝る綱吉からフンっと視線をそらす。
本当は分かっているんだ。
世界でも最強と謳われるマフィア・ボンゴレファミリーの十代目ボスなんだから、危ない仕事だって少なくない。
・・・だけど、毎回アジトに残される私としては心配してもしきれないのだ。
「(しかも助けたファミリーのボスに娘を愛人として貰わないかって言われたとかっ・・・私っていう妻がいるのになんでよっ・・・!!)」
「名前・・・?おーい・・・?」
「っ・・・言っておくけどっ・・・私は浮気されたらし返すからね!!」
「え、ええっ!?」
“いきなり何の話!?”と慌てる綱吉を放置して近くのソファーへと座る。
大人になってイケメンになって、色んな場所で色気ばらまいてる綱吉への嫌がらせだ。
少しくらい悩んで私の苦労を知ればいい。
そう考えて頬を緩ませていれば綱吉が困ったように私の前へと膝をついた。
「名前。」
「・・・フンっ。」
私の手を握って上目遣いで見つめてくるけど、もちろん無視。
八つ当たりなのは分かっているけど、でもでも私ばっかり心配するのはフェアじゃない。
そう思っていたらいつの間にか立ち上がった綱吉によって私はソファーへと押し倒されていた。
「ちょっ、綱吉っ・・・!」
「嘘でも浮気するなんて言うのは許さない。」
「!わ、私は別に、されたら仕返すって言っただけだもんっ・・・。」
「でもダメっ・・・!言っとくけど、俺だって我慢してるんだからなっ・・・!?」
「へっ・・・?」
「名前と離れる仕事も嫌だしっ名前が他の男と一緒にいるのも嫌だっ。」
“ 名前は一生俺の事だけ考えてて。”と囁く旦那様は、相も変わらずロールキャベツ系男子です。
END
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