↓↓
ロールキャベツ系男子
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「名前ちゃん待ってよぉっ・・・!」
「ツナ!早くー!」
「待ってっ・・・っいたっ・・・。」
「!ツナっ・・・どうしたのっ?大丈夫!?」
「っ・・・足っ・・・痛いっ・・・。」
そうだった。
ツナはよく泣いていた。
運動が出来なくて、なのに私が走っていくと必死に追いかけてきて、足が痛くなって泣く。
その度に私が頭を撫でてツナの手を引いていた。
「ツナは本当に弱っちいんだから!」
「っ・・・弱くないもんっ・・・。」
「弱いよー!だから・・・私が守ってあげる!」
「!・・・名前ちゃん、が?」
「うん!任せて!」
そう言ってフワフワなツナの頭を撫でれば、本人は嬉しそうに笑ったのだ。
「・・・ちゃんっ、名前ちゃん!!」
「っ・・・・・・つ、な・・・?」
「!っ・・・よかったぁぁぁっ・・・!!」
ゆっくりと目を開ければ見知らぬ天井が見える。
現状を把握するために少しだけ視線をズラしたら傷だらけのツナが安心したように笑っていた。
「名前ちゃんいきなり飛び出すんだもんっ・・・本当に無事でよかったっ・・・。」
「・・・ツナは、怪我・・・してる・・・。」
「!こ、これは大丈夫!!それよりどこか痛むところあるっ?なにか飲み物持ってこようかっ?」
「・・・ううん、へいき・・・。」
そう呟いて、ゆっくり起き上がる。
身体は重いけど、私は怪我もしてなさそうだ。
だがツナのこと守るために飛び出したのに、足手まといになったのは何となくわかってしまった。
「名前ちゃん・・・?」
「!・・・なに?」
「・・・あのね、俺これでも結構怒ってるんだけど・・・。」
「えっ・・・?」
優しいツナが怒っていると言うものだからビックリして顔を上げる。
すると当の本人は怒っているというよりも、なんだか眉を寄せてどこか悲しそうな顔をしていた。
「ツナ・・・?」
「・・・あのね、俺もう14歳になる訳だし・・・もう名前ちゃんに守ってもらわなくても大丈夫なんだ。」
「!・・・そう、だよね・・・。」
「名前ちゃんは女の子だしっ俺は男だしっ・・・だからそのっ・・・!」
「大丈夫っ・・・!お節介焼くなって事でしょっ?ごめんね、もうツナだって強くなったもんね!」
“もう守られる歳でもないよね!”と笑えば相手は眉間のシワを更に増やす。
あれ、間違えのかな?と首を傾げれば、ツナは私の手をギュッと握りしめた。
「そうじゃなくてっ・・・俺が名前ちゃんを守りたいんだ!!」
「・・・・・・え?」
「わ、分かってる!!俺っ、まだまだ頼りないしっ山本とか獄寺君みたいにカッコよくもないけどっ・・・!」
「ツナっ・・・?」
「っ・・・だけど俺っ・・・!俺はっ、誰よりも名前ちゃんを守りたいんだ!!」
「!・・・・・・っ//////!?!?」
カァァアッ・・・と顔が熱くなる。
それは、もしかして、そういう意味なのだろうか?
それを確かめたくてツナを見れば、ツナの顔は私とは比べ物にならないくらい真っ赤で、だけど真っ直ぐ私を見つめていた。
「つ、ツナっ・・・そのっ・・・それは少女漫画、的なアレって、ことっ・・・?//////」
「!そ、そうですっ・・・/////!!」
「そ、そう・・・なんだっ・・・/////。」
お互い気まずいような、くすぐったいような空気が流れる。
ふと視線を落とせばツナの手が私の手を包み込んでいる事に気がつく。
昔は私と同じくらいの手の大きさだったのに。
いつの間にか幼馴染は立派な男の人へと進んでいたみたいだ。
「つ、ツナ・・・その、ありがとうっ・・・?」
「!っ・・・うんっ・・・/////。」
「でも、そのっ・・・ツナの事を男の人として見るのはもう少し待って欲しいかな、なんてっーーーー。」
と漏らした刹那、いつの間にか目の前にはツナの顔があった。
そして何が起きたのかと頭を回転させる前に、自分の唇に温かい何かが押し当てられていました。
「っ・・・俺言っとくけどロールキャベツだから覚悟しててよっ・・・/////!!」
「・・・・・・っな、なぁっ//////!?!?」
ロールキャベツ系男子の恐ろしさを身をもって体験しました。