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ロールキャベツ系男子
おなまえは?
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「・・・あ、きたきた!名前ー!こっちこっち!」
「!おまたせー!ごめんね、遅れちゃったっ?」
「大丈夫だよー!」
「苗字寝坊か?」
「違うって!」
ケラケラと笑うソイツの肩を軽く叩く。
・・・うん。コイツはクラスでも仲が良い男子だけど、やっぱり何も思わないな。
昨日のビアンキさんの話を思い出して、ついそんなことを思ってしまう。
うーん・・・やっぱり私に恋愛は向いていないかもしれない。
「(人並みに結婚願望とかはあるんだけどなぁ・・・。)」
「名前?」
「あ、なんでもない!買い物行こっか!」
そう言って笑えば、周りも頷いた。
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
友達と買い物中に近くで爆発音がして、黒い煙が上がった。
店を出てみたら煙が上がっている方からツナの友達のハルちゃんや京子ちゃん達が走ってきたのだ。
「ハルちゃん!?京子ちゃんも!?」
「ハヒっ・・・名前さん!?」
「ど、どうしたの!?」
「それがっ・・・目つきの悪い変な人がいきなりっ・・・!」
「ツナさん達がハル達を逃がしてくれてっ・・・!」
そう言われ、気がつけば身体が動いていた。
あの煙の中に、ツナがいる。
あの子はいつも怖がりで小心者で、なのに危なくなったら弱い人を守ろうとしてすぐに無茶をする。
「ちょっと名前!?!?」
「皆はハルちゃん達と逃げてて!!」
「おい苗字っ!!どこ行くんだーーー。」
「ツナ助けなきゃ行けないの!っ・・・ごめん!!」
普通の私が助けに行って、何が出来るんだって思う。
だけど行かなきゃいけないと思ったのだ。
ツナを助けるのが、昔から私の役目だったから。
「!!っ・・・ツナ!!!」
「!!えっ、ちょ、なんで!?な、なんで名前ちゃんがこんな所にいるのー!?!?」
「よかったっ・・・!!怪我は!?」
「だ、大丈夫っ!それより危ないから!名前ちゃんも逃げて!!」
いきなりの私の登場に驚いたように目を見開くツナ。
そんなツナを抱き締めれば、そんな私を逃がそうとツナが力づくで私を引き剥がした。
「ど、どうしようっ!!とりあえず名前ちゃんを逃がさなきゃっ・・・!!」
「ツナも逃げよう!?」
「だ、ダメだよっ・・・!俺は残らなきゃっ・・・!」
「何言ってるの!!怪我でもしたらーーーー。」
“危ないでしょ。” と言いかけて、止まる。
後ろに見えたのは銀色の髪と、銀色に光る何か。
それが何か分からなかったけど、気がつけば私はツナの前へと飛び出していた。
「っ・・・名前ちゃんっ!!!!」
恐怖で意識が飛ぶ瞬間、聞こえたのは銃声。
最後に見えたのは、いつもの弱々しいツナの顔ではなく大人びた何かを守る男の顔だった。