↓↓
ロールキャベツ系男子
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『ロールキャベツ系男子。』
見た目は草食系なのに中身は肉食系男子のことを言う。
「・・・ロールキャベツかぁ、美味しそうだね?」
「そうじゃないわ。」
「え?」
「名前、あなた本当に年頃の女なの?」
そう言って呆れ顔をするのは、私の幼馴染の家に居候をしているイタリア人のビアンキさん。
私よりも2つ年上の18歳。
日本だったら私と同じ高校生だけど、イタリアでは学校に行く人と行かない人がいるらしい。
「16歳っていったら日本でも結婚出来る年齢じゃない。」
「んー・・・そうだけどさぁ・・・。」
「今まで好きな人とか出来たことはないの?」
「んー・・・。」
ビアンキさんの言葉に考えてみるものの、そんな少女漫画みたいな展開は私の人生にはなかった。
中学時代は部活に明け暮れていたし、好きな人というのもイマイチ自分の中ではピンとこない。
「・・・ない、かなぁ?」
「はぁっ・・・・・・あのツナでさえ好きな人がいるのに・・・。」
「!そ、そーなの?」
「ビアンキっ!!!お前なにサラッと人の事話してるんだよっ!!」
ビアンキの驚きの発言に驚いて思わず本人を見れば、当の本人は顔を真っ赤にして怒る。
照れながら怒っている様子を見る限り、私よりも年下のツナに好きな人がいるのは本当なようだ。
「ちょっとちょっと!お姉ちゃん聞いてないんだけど!ツナいつの間に好きな人なんて出来たのー!?」
「ちょっ・・・名前ちゃん近いってっ・・・/////!!」
「今更なに恥ずかしがってんの!幼馴染でしょー!それより、好きな人ってもしかしてハルちゃん!?最近よく遊びに来るもんねー!」
“白状せい!”とツナの頬をツンツンすれば、さっき以上に顔を赤くして嫌がるツナ。
ちょっと前までは私が構うと嬉しそうに笑っていたのに、いつの間にやらツナも思春期の男の子になってしまったようだ。
「ツナももう14歳になるからな。好きな女の1人や2人いねェと強くなれねェんだ。」
「赤ん坊のお前に言われたくねーよっ!」
「やんのか?ダメツナのくせに。」
「ダメツナ言うなー!!」
そう言って怒るツナと、そんなツナを軽く流すリボーン。
1年前に急にツナの家の居候になっていたリボーンに最初は驚いたけど、今となってはこんな口喧嘩も日常的な光景だ。
リボーンは赤ん坊なのに少しダンディーな雰囲気を醸し出しているからか、時々赤ん坊であることを忘れてしまうのは誰にも言えない秘密だけど。
「・・・と、そろそろ帰らなきゃ!」
「!あら、今日は土曜日なのに早いのね。」
「明日クラスの何人かで出掛けるんだ、今度の校外研修の買い出しでね。ツナ、奈々さんに宜しく伝えておいて!」
「わ、分かった!」
「おい名前、その買い出し男も一緒か?」
「え・・・あぁ、うん。そうだけど・・・?」
そう言って首を傾げれば何故かニヤリと怪しく笑うリボーン。
何を笑っているのだろうかと眉を寄せれば、リボーンの代わりにツナが何でもないと首を振った。
「・・・ツナは本当にダメツナだな。」
「本当、意気地がないわね。そんなんじゃ名前が他の男に取られるのも時間の問題だわ。」
「なっ・・・そんな事オマエら言われなくても分かってるよっ/////!!」
1/4ページ