↓↓
謝るよりも
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「え!?デク君まだ名前ちゃんに告白してないの!?」
「う、麗日さん声大きいよっ・・・!」
「はっ!ごめんついっ・・・!」
そう言って自分の口に手を当てる麗日さんに苦笑いを漏らせば、後ろからガシッと肩を掴まれる。
それに驚いて肩を揺らすが、相手はそんなこと何処吹く風といった様子で僕の隣に腰を下ろした。
「緑谷君!君まだ苗字さんに自分の気持ちを言ってないのか!」
「い、飯田くんっ・・・顔赤いよっ・・・?」
「俺のことはいいんだ!それよりも君、彼女に恋心を抱いて何年も経っているじゃないか!」
「そーだよデク君!高校1年生の時からずっと言ってるのに!」
そう言って僕の顔を見つめる2人は雄英高校時代に仲良くしてくれていた友達で、その頃からずっと僕の片思いを応援してくれている。
今日は久しぶりに3人揃うからとご飯に来たのだが、お酒の勢いでこんな事を話してしまうなんて。
「(プロヒーローとして他にも色々話さなきゃいけないのに・・・つい話してしまった・・・。)」
「でもビックリしたよね!名前ちゃんがあのホークスさんの事務所辞めてデク君の事務所に就職したって聞いた時は!」
「あぁっ、普通なら考えられないぞ!」
「だからこそ脈アリだと思うんやけどなぁ・・・。」
「そうだぞ緑谷君!男らしく告白すべきだ!」
ビシビシと腕を揺らしながら話す飯田君は顔も赤いしきっとかなり酔っている。
向かいに座っている麗日さんも目が据わっているし、そろそろお開きにするべきかもしれない。
そう考えてお会計をするべくカバンを開けば、自身の携帯が行方不明になっている事に気がついた。
「ん・・・あれ・・・?」
「デク君?どしたん?」
「携帯・・・事務所に置いてきちゃったみたい・・・。」
「えっ!?」
「よし!取りに行こう!」
「い、飯田君は麗日さんこと送ってあげて!僕は1人で大丈夫だから!」
「し、しかしっーーー。」
「大丈夫大丈夫!僕そこまで酔ってないし!」
お金を置いてからカバンを持ち立ち上がる。
もうすぐ終電になってしまうし、今日は事務所で寝て、明日の朝方にでも家に帰ればいいだろう。
そんな事を考えながら、心配そうに手を振る2人に手を振り返して自分の事務所へと向かった。