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君に別れの口付けを。
おなまえは?
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「名前さんっ!」
「!…いずく。」
「おくれちゃってごめんっ…!」
「ううん、私も今来たところ。」
そう言って微笑めば、彼は少しだけ眉を寄せて頬を染めながら笑う。
あの日から、彼…緑谷 出久とたまに会う仲になった。
とは言っても遊びに行くというよりは、いずくの話を私がただ聞くだけ。
「こんなにヒーローのこと話せる相手いなかったから、すごく嬉しいよ!」
「…いずくが嬉しいなら、私も嬉しい。」
「!っ…ぼ、僕も名前さんが嬉しいなら嬉しいよっ/////!」
「!…うん、ありがとう。」
いずくは優しい。
私が出会ってきたどんな人よりも。
だからヒーローに憧れるいずくが無個性だと知った時、私は本当に嬉しかったんだ。
だって本当はヒーローなんて大っ嫌いだから。
「おい、名前…最近やけに機嫌がいいな?いい事でもあったのか…?」
「!…別に、アンタには関係ない。」
「おいおい…これから目標に向かって一緒に戦っていく仲間だぜ?もう少し愛想良くしろよ。」
「アンタに愛想良くするメリットはない。」
「へェ…?でも俺は寂しがりだからさァ、お前がそんな態度なら俺より仲良しのアイツ、殺しちゃうかもしれねェよ?」
「!…クズが。」
コイツ…死柄木 弔はいずくとは正反対。
黒くてムカつく、嫌いな奴。
だけど、ヒーローはもっと嫌いだから。
嫌ってる者同士だから手を組んだ。
「…オマエは俺達と同じだ。」
「……。」
「なぁ、そうだろう?俺たちは仲間…ヴィラン連合なんだからよォ。」
「…アンタの言いたい事はわかった。もう会わなければいいんでしょ。」
「…アァ。」
それから、私がいずくに会いに行くことはなくなった。