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好きのうち
おなまえは?
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ゼェゼェ・・・と肩を揺らして息をする。
時計を見ればもう午後12時を回っていた。
「エリちゃんっ!」
「!っ・・・ナマエさんっ・・・!」
走ってくるエリちゃんを抱きしめて遅くなったことを謝れば、その表情が明るい事に気がつく。
どうやら文化祭を楽しめているみたいだ。
そう思いながらエリちゃんの身体を抱きあげれば、彼女は嬉しそうに頬を緩めた。
「遅ぇ。」
「すみません、仕事おしちゃってっ・・・というか通形君は?」
「3年のクラスに呼ばれて今は外してる。」
「(ってことはイレイザーヘッドさんがエリちゃんと2人でいたの?え、意外なんだけど。)」
「今お前が考えてること当ててやろうか?」
「遠慮しますっ・・・!」
ニヤリと笑うその人にブンブンと首を振る。
それから入り口で貰ったパンフレットを取り出そうとすれば、イレイザーヘッドさんが私の腕の中からエリちゃんを持ち上げた。
「エリ、次はどこに行く?」
「えっとね、えっとね・・・えっと、ナマエさんが楽しいところがいいですっ・・・。」
「(なにこの子天使っ・・・!?)」
「そのだらしない顔やめろ。一応ここの教師だろ。」
「そういう相澤先生はもう少し優しい顔したらいいと思いますよ教師なんだから。」
「余計なお世話だ。」
「あのっ・・・えとっ・・・」
「!どうしたのエリちゃん?」
「仲良くしないと、ダメっ・・・!」
「はうっ・・・そうだよねっ仲良しじゃないとね!」
“ね!?” と同意を求めればそうだな、と呟くイレイザーヘッドさん。
・・・ずっと思ってたけど、この人子供好きだろ。
エリちゃんに対してすごい甘いもんよ、私への態度とえらい違うもんよ。
「おぉっ・・・!?苗字先生と相澤先生なんか夫婦みたいっすね!?」
「お、マジだ!エリちゃんがいるからかな!?」
「人妻・・・エロいっすね!!」
「・・・相澤先生、本当に良い生徒達をお持ちですね?」
「俺のせいにすんな。お前らも、余計なこといってないでさっさと後片付けに戻れ。」
「ウッス!」
「かぁぁあっ!文化祭デートとか羨ましいぜっ!」
「上鳴、お前ほんと素直だな。」
そんなことを言いながらパタパタ・・・といなくなる生徒達に思わず小さく息を吐く。
そうか・・・もう子持ちに見える歳なのか。
言われてみれば、自分ももう27歳だ。
・・・仕事にばかりで恋愛なんてしてこなかったし、このまま独身で生涯を終える気しかしない。
「・・・とりあえず老人ホーム探そうかな。」
「飛躍しすぎだろ。それより行くぞ。サポート科辺りならエリも楽しめるだろ。」
「!たしかに。」
そんなこんなで雄英文化祭は過ぎていきました。