↓↓
君の決意を知った日
おなまえは?
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
夏になり、普通に授業をこなしていた私達に1年生が林間合宿中ヴィランの襲撃を受けたというニュースが入ってきた。
学校内が騒然となり、臨時に休講になる。
急いで先生に問い合わせをしてみれば出久は重傷を負い、あのかっちゃんがヴィランに誘拐されたと聞かされた。
「出久っ…!!」
「名前姉ちゃんっ…。」
ボロボロになった出久を抱き締めれば、身体が小さく震えている。
それが恐怖から来るものではないと分かったのは出久から流れる涙を見たからだった。
「っ…僕っ…かっちゃんを助けられたのにっ…僕がもっと強ければっ…!!」
「っ…大丈夫!先生達と警察がヴィラン達の行方を追ってる!それにかっちゃんだもん、きっと無事に帰ってくる!!」
「っ…姉ちゃんっ…!!」
本当は分かっていた。
そう簡単な話じゃないって。
それでも私は震える弟にそんな無責任な言葉を投げかけることしか出来なかった。
「相澤先生、お話というのは…?」
林間合宿の件から2日後、私は相澤先生に呼ばれ戻ってきていた。
本来なら傷ついて眠っている出久の傍に居てあげたいのだが、相澤先生からわざわざ連絡が来たのだ。
行かない訳には行かない。
「…これは極秘事項だ。本来であれば教師としてお前の参加を止めるべきだろう。」
「……?」
「だが…、今はお前の “個性” が必要らしい。」
「!!」
ガチャッ…と扉を開ければ、そこに居たのはエンデヴァーやシンリンカムイ、そしてオールマイトなど錚々たるヒーロー達だった。
そして、その中に混じっている警察。
それだけで私が何のために呼ばれたのか何となく理解してしまった。
「すまないな、緑谷少女。」
「オールマイト…。」
「本来なら君は守るべき生徒だ。しかし今回は君の力が必要になってしまった。」
「いえ、私もヒーローを志している見習いです。皆さんの力になれるなら全力を尽くします。」
「…頼んだよ。」
ガシッ…と私の肩を掴んだオールマイトの肩は小刻みに震えていた。
きっと自分を責めているのだろう。
弟が尊敬するこの人は、本当にどこまでもヒーローであろうとする人なんだ。
「…それで、私の仕事をお教え頂けますか?」
緊迫したその空気の中、私の声が木霊した。