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君の決意を知った日
おなまえは?
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私の可愛い弟は無個性だった。
ヒーローであるオールマイトに憧れた彼にとって、それはまさに絶望だった。
「ごめんねっ…お姉ちゃんのせいでっ…!お姉ちゃんが全部貰っちゃったんだっ…!」
「姉さんのせいじゃないよっ!それに僕諦めてないよ!だから気にしないで!」
そう言って笑った弟のために私が立派なヒーローになる!と決めたのだけど…。
気がつけば弟は個性を発現させ、私と同じ雄英高校に進学していた。
「ってええええ!?」
「ね、姉さん声デカいよっ…!!」
「だ、だってそんなの一言もっ…!?」
より強いヒーローになるために、高校入学から一人暮らしを始めていた私には全てが初耳なわけで。
というかお母さんも連絡はくれるくせに、そんな大事なこと黙ってたなんてっ…!
「おい、くそデク。」
「!か、かっちゃんっ…!」
「!かっちゃんってあのかっちゃん!?」
「…うス。」
ペコっ…と頭を下げるかっちゃん。
中学になってなかなか性格がひん曲がったと聞いていたが、わざわざ挨拶に来てくれるなんて意外と律儀だ。
「かっちゃんも雄英だったんだね?」
「…ス。」
「よかった!出久が1人で雄英に入学なんてお姉ちゃん気が気じゃないもん。2人で切磋琢磨出来るなんていいね!」
「…ス。」
「(あのかっちゃんが大人しいっ…!!さすがかっちゃんの初恋相手の名前姉ちゃんっ…!)」
ジッ…と見つめてくるかっちゃんにニッコリ笑えばフイッ…と視線をそらすかっちゃん。
うん、やっぱり思春期男子なんだな。
そんなことを思いながら出久の方を見れば何故かかっちゃんを見て驚いたように目を見開いていた。
「(かっちゃんのっ…かっちゃんのほっぺが真っ赤なの初めて見たァッ…!!)」
「(くそデク後で殺すっ…!!)」
「?(なんか見つめあってるけど…もしかして2人ってそういう関係っ…!?)」
“ってそんな訳ないかー。”と笑う姉は弟が幼馴染に睨まれていることを知りませんでした。
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