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クラスチェンジ
おなまえは?
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「・・・どうしよ・・・。」
スマホの画面を見つめつつ、眉を寄せる。
これは悩ましい。
ていうかこんなに悩ませて、本当にどうするつもりだこのスマートフォンめ。
そんな愚痴をボソボソと言っていれば、そんな私を不思議に思ったクラスメイト達が集まってきた。
「名前ちゃん、何か悩んどるん?」
「私達で良ければ相談に乗るわよ?」
「お茶子ちゃん、梅雨ちゃん・・・今は結構悩んでる。」
「それは見たら分かるぞ!クラス委員長として俺に出来ることはあるか!?」
「そーだよ名前!みずくさいぞ!」
「俺たちクラスメイトだろ!何でも相談に乗るぜ!」
「飯田くん、三奈ちゃん、切島くんまで・・・。じゃあお言葉に甘えて相談してもいいかなっ・・・?」
《もちろんっ!》
キラキラした顔でガッツポーズをしてくれる皆に、良いクラスメイトを持ったと笑う。
いつもは自分で考えるけど、さすがに今回は皆のお言葉に甘えてしまおう。
そう考えて、私は皆の前にスマートフォンを突き出した。
「来週のホーム画面決めてるんだけどっ、どのかっちゃんがいいかなっ!?!?」
《!!》
「今週は我ながらナイスショットが多すぎて決まらなくてっ・・・あ、でもかっちゃんの魅力は写真なんかに収まるほどちゃっちくないんだけどね!?」
「あ、あー・・・切島、今日の範囲予習したっ?私自信なくて少し見せ合わないっ?」
「お、おー。そうだな!」
「え、三奈ちゃん?切島くん?」
「ムッ・・・もうすぐ予鈴だな!席に戻らねば!」
「そうね、お茶子ちゃん戻りましょう。」
「う、うん!そうだね!」
「飯田くんっ?お茶子ちゃんも梅雨ちゃんも!相談に乗ってくれるんじゃなかったの!?」
ガタリと立ち上がって訴える私をスルーして離れていく皆にブーブーと文句を垂れる。
なんだい、相談に乗ってくれるっていったのに!
“みんな酷いよね!?” と隣の席にいる幼馴染のデクに話を振れば、相手は苦笑いを漏らしながら頷いた。
「ほら、もう授業になっちゃうから皆も急いでたんじゃないかなぁっ・・・?」
「えー・・・せっかく私のかっちゃんコレクションを見せてあげようと思ったのにぃ。」
「名前ちゃん・・・本当にかっちゃん好きだねっ・・・。」
「当たり前じゃん!だってかっちゃんだよ!?あ、もちろんデクも好きだよ!?かっちゃんだけじゃなくてデクコレクションも少しはーーー。」
「るせぇんだよクソ名前っ!!!」
幼馴染のかっちゃんの話だからと同じ幼馴染のデクに熱弁すれば斜め前から、かっちゃん本人の怒声が飛んでくる。
その声にデクはビクッと身体を跳ねさせて驚いていて、そんなビクビクした姿も可愛いなぁなんて思いながらカメラの連写ボタンを押した。
「ってどさくさに紛れて撮んなッ!!!」
「はうぁぁぁあっ・・・かっちゃんヤバいよ今日も最高にカッコイイよっ・・・!!」
「オイ!!聞こえてんのかクソ鈍感女ッ!!」
「聞こえてるよ!当たり前じゃん!!言っておくけど私かっちゃんの声どころか呼吸音一つすら聞き逃さない自信あるからねっ!?」
「キメェ!!!」
「ふ、2人とも相澤先生来てるからっ・・・!」
「あ゛ぁ!?」
「あ、相澤先生かっちゃんってば今日寝癖ついてるんですよ可愛くないですかっ!?」
「名前ちゃんもかっちゃんも騒いだら退学させられちゃうからお喋り止めようっ・・・!?」
「・・・とりあえずそこの3人、授業終わったら職員室な。」
「えっ、ぼっ僕も!?」
《(緑谷、ドンマイっ・・・!!)》
そんな騒ぎから始まる雄英高校ヒーロー科1-Aです。