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きっとこれがはじまり。
おなまえは?
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次の日、雨竜君は3限目の途中に登校してきた。
ルキアちゃんの鬼道というもので治して貰えた私や一護と違い、彼は両腕に包帯が巻かれていた。
「どうしたんだ、石田。」
「…階段で転びました。」
《(そんなベタなっ…。)》
「…まぁいいや。さっさと席つけ、授業続けるぞ。」
聞いた割には気にしていなそうな担任の越智先生にコクンと頷いて自分の席につく雨竜君。
そんな雨竜君を見ていればバチッと目が合ったため、とりあえず渾身のウインクを披露してみた。
「っ…/////!?」
「(おお、すっごい動揺してる…。)」
目を見開きつつも周りをキョロキョロする雨竜君が可愛くてクスクスと笑う。
大人っぽく見えるけど、私たちと同じ高校1年生なんだな…と改めて実感した。
「名前さんっ…あの、授業中にいきなりああいうのは止めて欲しいかなっ…。」
「ごめんごめん、まさかあそこまで雨竜君が慌てるなんて思わなくて。」
「おい石田!…あー、後ついでに名前も一緒でいいか…昼飯食おうぜ。」
「!(ついで、って…。ひどいなぁ…。)」
「断る。黒崎、昨日のことで変な気を使っているんだったら止めてくれ。そういう気遣いは無用だ。」
「まぁそう言うなよ、啓吾の奢りだぜ?」
「「ご一緒しよう。」」
「この庶民派ァっ…!!」
半泣きでツッコミを入れてくる啓吾君にケラケラ笑いながらお弁当をカバンから取り出す。
ていうかあれ、私…女子1人?
せめてルキアちゃん、と思って探してみたが、彼女の姿は見つからなかった。
「名前さん?」
「!あぁ、ごめん。今行く。」
「… 名前さん、約束のジュース奢るよ。」
「本当にいいの?あの馬鹿が迷惑かけたんでしょ?」
そう言って一護の背中を指させば、雨竜君はフルフルと首を横に振った。
ルキアちゃん曰く、雨竜君がいなかったら一護は爆発してたって聞いたけど…彼的には違うみたいだ。
そんなことを考えていれば自販機の前に着いていたらしく、雨竜君が私の方へと向き直った。
「…ミルクティーでいいかな?」
「!…よく分かったね!」
「あ、まぁ…よく飲んでるの見てたからね。」
何故か顔を背けながらそう呟く雨竜君を不思議に思いながらもミルクティーのボタンを押す。
昨日の昨日だから、こういう糖分はとても有難い。
そんな意味も込めてお礼をいえば、雨竜君は今まで見たことないくらい優しい顔で微笑んだ。
「!…雨竜君って笑ったら顔面兵器だね。」
「!それはどういう…?」
「ん?カッコよすぎて女の子が倒れちゃうねって意味。」
「!っ…そ、んな事ないよっ…/////。」
「(お、おおう…こっちまで照れるっ…////。)」
メガネをカチャッ…と上げながら顔を背ける雨竜君は耳まで真っ赤に染まっていました。
「って何アレ、ねぇ一護っ!!あの2人なんであんなに距離縮まってんの!?」
「本当だ…2人の世界だね。」
「!…知るかよ。アイツ石田みてぇな顔好きだし気に入ったんじゃねーの?」
「えぇっ!?嘘だっ!!名前ちゃんと1番の仲良しは俺だと思ってたのにぃっ!!」
「「それは絶対にないな。」」
そんな会話をする啓吾君と一護にとりあえず思いっきり回し蹴りをしておきました。
END
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